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解析スキル「アナライズ」でチートだけど、私は鑑定士なので受付嬢と冒険者はお断りです!~呪いの兎型アーティファクトを添えて~  作者: 夢咲みやと
合同探索・遺跡ダンジョン

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61 15階層の戦闘、再挑戦

本日、お昼に一話投稿しております。

一話遡ってご覧ください。


 冒険者ギルドで正式に依頼を受けた後、改めて決めた日時に現地集合する。”放浪”は”氷雪”に対して友好的で、話をしながら握手を交わしている。


 今回も来てくれたナユさんとベルジュが、イクリスさんを見て「ゲッ」と言う。何で揃ってイクリスさんの事嫌ってるのかが分からない。


 顔合わせが済んだところで、早速遺跡の中に入る。前は前衛と後衛にしか灯りが無かったのだが、今回はセイカさんとサーリャさんが居る事で、中間地点が明るい。それだけで安心も出来るし、中の良いパーティーが傍に居る事で気分的にも心も軽くなると言う物だ。


 麒麟まではマッピングが済んでいるという事で、休みを挟んで麒麟とご対面である。とはいえ、完全回復してから挑もうと言う事で、一泊する事になった。今回も国の考古学科と一緒なので、食事は国が配る固形食糧である。今回も寂しいので影に隠れて、”氷雪”とナユさんと共にマジックバッグからおにぎりを出してコッソリ食べた。皆さんには悪いけど、口の中パッサパサになるんよ……。


 そして、各々テントを広げて休むことにする。テントの中でも知っている人が居る事で、心強い物だ。

前回と違い安心して眠りに入り、今回は安心して眠る。




 一夜明けて、いよいよ今日は麒麟と戦闘である。


 体長は5mほどで、個人的には思ったよりは大きくない。先日見るまでは、勝手に20m程の大きさかと思っていた。本当に罰とか当たらないでしょうね、神獣ですよ?


 非戦闘員である我々は、攻撃の被害が及ばない場所まで下がる。ただ、私とベルジュは弱点を探らなければいけない。場合によっては近くに行かなければいけないので、飛び出せるように心づもりはしておかなければいかない。


 そうして、それぞれの位置に着くか着かないかと言うところで、麒麟は動き始める。宙に浮いてリラックスした体勢から首を持ち上げ、戦闘員をねめつける。そうして目が怪しく輝いたと思うと、辺り一面に落雷が降り注ぐ。あらかじめシールドを張っていなければそれだけで全滅だろう。前衛が前に出て散開した。



 今回のメインアタッカーは”放浪”のリーダーだ。正面に立って武器を構え、身をかわしながら切りつけていく。周りに散った魔法職はシールドを張りつつ攻撃魔法を打っている。しかし、どうも決め手にかける。 


 麒麟は落雷を落としつつ蹄で蹴ってこようとし、それを避けつつ物理攻撃と言うのも難しいようだ。素早さも今までの相手より格段に速く、攻撃も空を翔けながらなのでなので、中々厳しい。


 「”迅速”!」


 セイカさんがシールドを張りつつも身体強化の魔法を掛けて行く。魔法の灯り、シールドを維持した上での身体強化魔法である。本来魔法と言うものは同時に使うにはかなりの熟練度が要るらしい。


 それを三つ目を使えるセイカさんは稀有な魔法の才能が有るという事だろう。他の魔法職は灯りを消している人も多く、灯りを灯しているのは、”放浪”のクレリックと、セイカさんだけだ。他の人はシールドと攻撃魔法に専念している。


「”影縛り”」


 ナユさんと”放浪”のシーフが同時に影にナイフを打ち込むと、若干麒麟の動きが鈍った。その隙をついて、背中から接近していたエインズさんの斧が、麒麟の背中の毛を、チリッっと散らした。


「よし!今よ、ベルジュ!シールドお願い!!」


 私はベルジュと共に、物陰から飛び出す。麒麟の毛をキャッチすると、スキルを使う。


解析(アナライズ)


 スキルを使い、熱か集まったかと思うと、あっという間に視界が焼き切れた。


「セルフィちゃん!」


 焦ったサーリャさんの声が、耳に響く。ポタリポタリと目から何かが膝に垂れてきて、一拍置いた後にそれが血だと分かった。


 しかし、そんなことに構っている暇は無い。


「あ、頭!あと、炎属性が弱点です!」


 雷撃が走るこの場で、ベルジュのシールドだけが私の身を守っている。私は視界が悪くなったことで膝をついてしまって動けない。


 片方の霞む目で辛うじて戦局を見ていると、エインズさんが横から空中を薙いだ。それに麒麟が気を取られている内にアルファさんが反対側から剣で切りかかる。それさえ雷で怯ませるが、その後ろからイクリスさんが角を狙った。


『!!』


麒麟がそれに気を取られた。タイミングを合わせて、魔法使い達が炎魔法を使う。



「ーーーーーーーー!」


 聞こえない音が頭に響く。

 その炎を全身で浴びて、麒麟が動きを止めた。しかし、ピカッと光ったと思うと、全身が完全に回復した。


「なんだと!?」


 これには流石に戦闘職全員が驚いて、一斉に後ろに下がって様子を見る。私の前にはイクリスさんが来て、庇いに来てくれた。


『其方等の力を認めた。この先に進むが良い』


 そう言うと、麒麟は宙に掻き消えた。………”力を示せ”か、なるほど。試練的なものだったのかな。私がぼんやりとしていると、セイカさんが慌てて走って来た。


 「うわ、今回は本当に酷使したんですね。今、治します。”ヒール”」


 まだ視界は眩しいが、痛みは引いた。イクリスさんが肩を貸してくれて、ようやく立ち上がる事が出来た。ベルジュが『不埒者!不届き者!無法者!』とバンバンと殴っているが、シールドを張るのを忘れる程に怒っているらしく、ぽむぽむと音がするのみである。

 

 私がマジックバックとは別に持ってきたポーチに、ベルジュを入れてファスナーを締めると、中から声にならない声を上げて、中からボスボスと布がうごめいている。自分でやっておいて何だが、不気味この上無い。


 取り敢えず私の視界が回復するのを待ってもらってから、扉の傍に行くと、手を触れていないのにゴゴゴゴゴゴと音を立てて開いた。


 これで扉の向こうに行く事が出来るようになった。

明日はお昼か夕方に

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