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解析スキル「アナライズ」でチートだけど、私は鑑定士なので受付嬢と冒険者はお断りです!~呪いの兎型アーティファクトを添えて~  作者: 夢咲みやと
ダンジョン&?

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41/92

40 買い物はエンカウントのチャンス

只今、昼12時、夜20時更新となっております。

一日1本の場合は、20時目安とさせていただいております。



次は、夜更新です。

 ギルド長に報告した所、城に交渉して、また城から装備を借りてくれた


 疲れ知らずの空のブーツ

 時知らずのマジックバッグ

 常春のローブ←New!


 常春のローブは気温から体を守り、素早く動ける代物である。


 ふわりとした肌触りの生地で、暑くも無く寒くも無く、体が軽い。

 今なら天にも昇れそうな心地である。


 装備の有難さに感動していると、ベルジュがベッドに横になりながら、尻をカキカキしている。アーティファクトってお尻に感覚あるの?日曜のお父さんかな?


「それよりベルジュ、今度こそ平気なんでしょうね」


『フン……今度こそ下手は打たぬわ』


 短い腕を組んで得意げになりながら、朝焼け色の目は爛々と輝いている……気がする。


 本当に大丈夫かなぁ。


 とりあえず、ダンジョンに潜る為の諸々を買いに出る事にする。国からの指名なので、資金は潤沢だ。

 世間様にバレないようにベルジュを腰のベルトにつけ、市場に行く事にする。パンや野菜、調味料など。サーリャさんが水魔法で洗ってくれるので、食器も気兼ねなく買えて有難い。重さも気にしなくていいのでマジックバッグは偉大だ。


 しかし、私のような一般人がマジックバッグを下げながら買い物をするのは盗ってくれと言っているようなものである。よって、何往復して買い物して家で鞄に詰め込むしかない。


「これで5往復かぁ、野菜おっも!」


『脆弱だな。その程度の荷物も持てぬとは、またヤツらとダンジョンに行った所でバテるのではないか?』


「いやー、誰の尻ぬぐいをしてるんだろうね、私は」


『ぐむ……』


 私が野菜を入れた袋を持ってヨロヨロしていると、後ろから腕が伸びてきて、突然ヒョイと手元が軽くなった。荷物が去って行く先を見ると、イクリスさんが居た。


「買い物?重そうだから家まで運ぼうか?」


 うーん、確かにこの荷物量で、あと20分家まで歩くのはしんどい。私は、申し訳なさと有難さが頭の中で天秤の両端に乗ったが、さして時間もかからずに有難さに傾き、素直にお願いする事にした。


「じゃあ、お願いします。あ、私の家の分かりますっけ?」


「ああ、大丈夫。前にサーリャと通りがかった時に自慢されたから」


 私達は道すがら雑談を交えつつ歩く。ほどなくして、私のアパートに着き、とんとんと階段を二階に上がって行って荷物を家の中に運んでもらった。


「せっかくここまで来たんですから、お茶でも飲んで行って下さい。紅茶とコーヒーどちらが良いですか?」


 そう言うと、イクリスさんが少し真面目な顔をして言う。


「男を簡単に家に招いちゃいけないよ」


 私はそれを聞いて、目をしばたたかせてしまった。


「でも、イクリスさんは何もしないですよね?ましてや、まだこれから仕事で一緒にダンジョンに潜るのに、そんな気まずくなるような事する訳ないです」


 そう言うと、イクリスさんは片手で目を覆っていた。


「うーん、うん、そうだね。……じゃあコーヒー貰おうかな」


  ソファに招くと、大人しく座ってくれたので、しょっぱい物と甘い物の両方摘まめるようなお菓子を出しておく。


 そして、コーヒードリッパーの下にサーバーをを用意し、粉をフィルターに入れる。本当は豆が良かったけど、私はそこまでコーヒー飲まないからね。沸騰する直前のお湯を回し入れながら粉のガスを抜いて1/5ほど入れる。蒸らしてから更にお湯を少しずつ何回か淹れて完成だ。


「お待たせしました。……美味しいか分かりませんけど、砂糖とミルクはお好みで」


 カチャリと小さな音を出して、コーヒーをイクリスさんの前に出しながら、私も向かいのソファに腰を下ろした。

 コーヒーはギルドの同僚の女の子で飲む人がたまに来るために置いてあったので、一応淹れ方を調べたが普段はあまり淹れないので自信は無い。アリスさんなんかは何を出しても美味しいと言うので、あまり参考にならない。


「……美味しい」


「お世辞でも嬉しいです」


「お世辞じゃな……いったっ」


 和やかな雰囲気の中でベルジュがスプーンを振り回してイクリスさんの指を攻撃し始めたので、むんずと握ってピンポン連打のようにギュムギュム押す。毎回怒られてるので、改心して欲しい。


 私はベルジュを持って椅子から立ち上がり、ドールハウスに放り込んでロックをかける。


「セルフィさん、ベルジュに容赦無いんだね」


「いえ、本当に懲りないので。指大丈夫ですか?」


「そこまで攻撃は強くなかったから、大丈夫だよ」


 ベルジュはイクリスさんの心の広さに感謝すると良いよ。


 荷物を整理しながら、打ち合わせをしていく。基本前回と同じでは有るが、テントを私がマジックバッグに入れる事が出来るので、皆が身軽になれる筈だ。次回はベルジュが無茶をしない事を想定した上で位置取りを相談する。


 コーヒーが無くなる頃、丁度、打ち合わせとも言える相談が終わった。


 さて、次はダンジョンリベンジだ。


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