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【完結】 解析スキル「アナライズ」でチートだけど、私は鑑定士なので受付嬢と冒険者はお断りです!~呪いの兎型アーティファクトを添えて~  作者: 夢咲みやと
新たな敵と奔走

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113 打ち上げとアーティファクト

明日もお昼更新です。



 ドアの向こうに居るのがイクリスさんな事を確認して、ドアを開けて招き入れる。  


「いらっしゃい、イクリスさん。ソファへどうぞ」


「おじゃまします、これ良かったら」


 イクリスさんは、有名店のクッキーを差し出す。


「有難うございます。今、コーヒー淹れます。おもたせで失礼ですけど、一緒にいただきましょうか」


 ベルジュは気を使っているのか、コーヒーに落とし込まれたミルクがクルクル回るのを見て静かにしている。

 私は前回よりも更に丁寧にお湯を落とし込み、トレイでコーヒーカップを二客とクッキーを乗せて、テーブルに出す。


「この後に食事なので、軽くですけど」


「そうだね、何故かセルフィさんの部屋が久々な感じがするよ」


 そうかな?


「そうですかね、前回は……あ」


 キスされた事を思い出し、顔が熱くなって両手で顔を覆う。


「今日は何もしないよ。この後に食事に行くからね。コーヒーを飲み終わって出たら、丁度良いくらいかな」


「そうですね、のんびり行っても大丈夫そうです」


 そうして、コーヒーを飲みながら、静かに雑談をする内に飲み終わり、出かける準備をする。私はカップをシンクに置き、椅子に掛けておいたケープを羽織る。


 鍵をかけてトントンと階段を降り切ると、イクリスさんに自然に手を繋がれた。


 いわゆる恋人つなぎである、私はそれだけで顔が熱くなり、もう片方の手で顔を仰ぎ、繋がれるがまま噴水へ向かう。他のメンバーは、もう来ていた。、サーリャさんが 目ざとく繋いでる手を見て「へぇ」と意味深に口元を隠してにやりと笑う。


「サーリャさん、セクハラは止めた方がいいですよ」


「誰がセクハラオヤジですって?」


「そこまで言って無いです!」


 セイカさんの後ろから、サーリャさんがスリーパーホールドをかけているけど、まあ見慣れた光景だ。見慣れてしまうのもどうかと思うけど。

 私達は双方名残惜し気に手を離すと、皆に合わせて歩き出した。……今回は気軽な店だと良いな。



 着いた所はーーーーー以前イクリスさんに連れて来てもらった、朝焼けのロンドだった。確かに、ここなら打ち上げと言われても頷ける。私に気を使ってくれたようだ。服も気合入れすぎなくて良かった。


 私の服装のセンスはさて置き、目立つのは……と思ったが、ここに居るのはSランクパーティー。顔が知られているので、逆に私の事を「誰だ。あれ」と思っているに違いない。チラチラこっち見てるのは気のせいでは有るまい。


 テーブルに降り立ったベルジュが、哀れな物を見るような、半目で見てくる。


『有名人に囲まれた凡人は目立つな』


 巨大なお世話である。


 丸形テーブルの上に、サラダ、唐揚げ、パスタ、ハンバーグ、トーストしたバゲットなどが並んだ。飲み物は流石に昼だと言う事で、果実水などである。


 そうして、今回のダンジョン話に花が咲く。


「道中ちょっとキツかったですけど、ドロップ良かったですね」

「そうね、開けられなかった宝箱も、トラップだけ外せば結構使える物だったし」

「自分は大剣を買い替えたいと思っていたから助かった。それも、アーティファクトだしな」

「俺も、やっと間に合わせの剣が卒業できたよ。いつ買い直そうか、タイミング見てたんだよね」


 わいのわいの


 皆が談笑しているのを果実水を飲みながら聞いていると、驚くべき事を言われる。


「しかし驚いたのは、セルフィ嬢の装備まで出た事だな」


「あ、それ僕も思いました!ダンジョンマスターが認めたって事は、もう”氷雪”の一部って認められたって事ですよね」


 ん”ん”ッ


 えも知れぬところに果実水が入って、吐きだしてしまう所だった。ギルド嬢が?冒険者に?それは、ちょっと難しい相談である。


「実際問題なのは、セルフィちゃんが冒険者登録してない所よね。でも、あんたたち止めなさいよ、圧をかけるのは」


 いつも圧をかけてくるのはサーリャさんだったのだが……今回はこちら側に回ってくれたらしい。


「ごめんね、2人が」


 イクリスさんも謝ってくるが、そうなのだ。そもそも私は冒険者登録をしていない。仮に今加入しても、個人のランクをを上げるのに、パワーレベリングしてもらうしかなくなってしまう。


 二人はシュンとした表情になるが、私をその辺の人と言うのには、もう無理がある。


 腰に”支配の王笏”肩に”古代の呪いのアーティファクト”、雷魔法を出せる指輪と、ちょっと一般人とは言えない装備になっている。王笏は家に置いておくとしても、ベルジュと指輪は身に着けているので、私に何か有った時には相手の方が被害が甚大になって過剰防衛になってしまう事請け合いである。


 私の、安心・安定・安全生活は、もはや跡形も無い。いや、装備的には安全であるが、他の二つはダメだ。もう既に脅かされてる。そう、ベルジュと契約したのを皮切りに。本当に呪いの力をで不幸を引き寄せていってるんだな。


 誰か助けてほしい。

 今、後々に出す絵を描いているのですけれど、手が震えて線が……線が……となっています。セルフィとセイカは描いてどこかしらに載せましたが、他のキャラは描いてこなかったので、描きながら修正しまくりです。

 この話が終わるまでに描ききれ、自分。頑張ります。

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