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中国古代史あれこれ  作者: kuroyagi
~古代史の歴史書~
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春秋左氏伝~「春秋」と「左氏伝」の著者~

では「春秋」と「左氏伝」は誰が書いたのか?春秋に関しては儒教の教典であることから、孔子の直筆であるか、関与で終わったのかは昔から議論されてきた。やはりどこの教義でも直筆か否かでは価値が違うらしい。近年の研究では孔子の関わりはあったものの、直筆は否定されがちである。

しかし、孔子は春秋の作成に携わっているだろう、と個人的には思う。なぜなら、孔子は「君子」たらんとしたのだから、嘘や捏造が大嫌いだったはずた。自分の始めた教義での教典が、嘘偽りから始まっていては孔子がうかばれない。弟子か誰かが書いたとしても、孔子本人の強い意向は反映されていたと思うからだ。何より孔子と強い関わりがなければ、「春秋」を教典に入れる必要性を認められないのである。

「左氏伝」はどうであろうか。左丘明一人であの註釈をつけるなら、司馬遷並の執念が必要だ。しかも司馬遷の時代と違い、他国に行くのも情報を集めるのも難しい時代と考えると、おそらく左丘明一人では不可能であろう 。思うに史書を簡潔に一行書くのにも、膨大な資料が必要と考える。「春秋」も、色々な資料があって書くことが可能だったと考えると、「春秋」あっての註釈ではなく、註釈部分の資料があっての春秋だったのではないかと思う。孔子は拘る人であったので、春秋は史書の型に外れないように書いたのだろう。そして誰かが集めた資料を使い、註釈をつけたのではないだろうか。

ちなみに左氏伝は、前漢時代の学者「劉歆(りゅうきん)」によって有名となった。劉歆が前漢を乗っ取った「新」の重臣になったため、劉歆の偽作の疑いが付きまとうようになっているのだが、この人の他の作品は公正さや公明さを疑われていないのだから、これだけ捏造したという疑惑があっても首を傾げざるをえない。

所詮素人の浅はかな論ではあるが、歴史を丸のみするのではなく、IFを考えて読むのもまた、楽しみではないだろうか。


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