人間なら一度はこういうシチュエーション考えたりするよね?
国王「今日は学校の授業中に学校のクラスがテロリストに占拠された時の対応を話し合おう」
イナカ「その中学生の妄想みたいなシチュエーションはなんですか?」
国王「うむ、説明してやれ、大臣」
大臣「はい。現在、我が国では学校のクラスがテロリストに占拠された時の対応に全国民が熱い議論を交わしております。その中には議論が熱くなり過ぎて、実際に学校でテロを起こして対応できるかどうかを検証するために学校でテロ事件が多発しております」
イナカ「あははは、バカだなぁ、ウチの国民」
マリア「…笑い事じゃないわよ、イナカさん」
イナカ「いや、もう笑うしかないでしょ、これ」
国王「そういうわけで、皆には誰もが納得するようなテロリストへの対応を考えて欲しいのだ」
サンダー「ふっふっふ、そんなものは簡単だ、国王。俺が安全かつ、素早く助かる方法を教えてやるぜ」
国王「ほぉ、自信があるというのだな、サンダー」
サンダー「あぁ。俺はこう見えても学生時代は学校のクラスがテロリストに占拠された時の対応のことばかり考えていたからな。『三度の飯より学校のクラスがテロリストに占拠された時の対応』が俺のモットーだったからな」
イナカ「語呂悪いな」
マリア「そのまま三度の飯を食べずに餓死すればよかったのに…」
国王「では聞かせてもらおうか、安全かつ素早く助かる方法とやらを」
サンダー「ふっふっふ、考えてみろよ、国王。学校にもよるが、1クラスあたりの人数は何十人もいる。テロリストが何人組かは知らないが、この人数を管理するのはいささか大変であろう。そこでテロリストに『人質が多過ぎるから人数を半分残して後は解放しろ』と交渉を持ちかける」
国王「ふむふむ、それで?」
サンダー「するとどうだろうか?人質として相応しいのは力のある男子よりも、か弱い女子であろう。そうなると人質として残るのは必然的に女子となり、男子である俺は安全かつ素早く解放されるというわけだ」
イナカ「こいつ、最低じゃねえか!!」
マリア「もうちょっと刃向かうとかして漢気を見せなくてもいいの?」
サンダー「いや、死んだら漢気もクソもないだろ。命あっての漢気だろ」
イナカ「その発言が漢気0だよ」
マリア「そもそも学校がテロリストに占拠されるなんて妄想は異性にモテるためのチャンスを作るためじゃないの?。それなのにそんなアッサリ退場しちゃっていいの?」
サンダー「いやいや、モテたいんだったら、解放される前に『女子は解放して、俺を人質にしろ』みたいなことを言っておけば十分に好感度は上がるだろ。しかし、テロリストからして見れば、こんなことを喚く生意気な奴にはさっさとご退場して欲しいから、何を喚いてもとっとと解放されちゃうっていう寸法さ」
イナカ「発想がクソ過ぎる!!」
マリア「『生意気だ』とかそういう理由で撃ち殺されればいいのに…」
国王「だが、サンダーの言うことも一理ある。一部とはいえど人質が解放されれば建物の中の様子や、テロリストの人数や武器などの情報が警察に伝わり、警察も動きやすくなるだろう。選択としてベストとまでは行かずとも、悪くない選択だ」
クルス「おまけにやりようによっては解放されながらも女子からの好感度を上げられますしね」
国王「最低だが、最適な選択かもしれん」
マリア「こんな最低な手段が王国から推奨されてしまっては、女性は堪ったもんじゃないわ。もっと別の真っ当な対応を考えましょう」
イナカ「とりあえず、テロリストの人数や武器が分からないと対応のしようもありませんね。とりあえず国王が推奨するテロリストの具体的な人数や武器を設定してもらっていいですか?」
クルス「いや、そんなのはテロリストによってまちまちじゃないかな?」
イナカ「そうでもないと思いますよ。王国が推奨するテロリストの人数や武器が大々的に指定されていれば、ウチの国民ならそれに従ってテロを起こしますよ、多分」
マリア「実際、この国の国民なら従っちゃいそうで怖いわね」
国王「そうだな…人数は5人、武器は拳銃でどうだろうか?」
イナカ「まぁ、テロ起こすならそのくらいの準備はしておいて欲しいですね」
国王「テロリストの具体的な動きはどうするか…皆がテロリストだったら、まずは何をする?」
イナカ「私だったら、まず見せしめに一人撃ちます」
マリア「うわぁ、容赦ない」
イナカ「人質は何十人といるんですよ?そんな大人数をまとめるにはこれが手っ取り早いです。何十人もいれば一人や二人くらいサクッと殺しても問題ありませんし」
マリア「そんなことを平然と話しちゃうイナカさんに僅かなサイコパスを感じる…」
国王「そういうわけで、テロリストは5人、武器は拳銃、友人のA君が撃ち殺されたところからシチュエーションがスタートだ」
マリア「A君可哀想…」
サンダー「お前のことは忘れないぞ、A君」
クルス「とりあえず、相手が5人ともなるとこちらも連携を取らないと対処しようがありません。テロリストにバレないように小声で作戦を練りたいですね」
イナカ「私だったら少しでもコソコソと怪しい動きをしている奴は撃ち殺しますけどね」
国王「はい、クルス死亡、お疲れちゃん」
クルス「…え?」
国王「誰か、クルスの仇を討ってくれ」
マリア「テロリストを一度に5人相手するのは流石に危険です。まずはトイレに行きたいと言って各個撃破を狙います」
イナカ「私だったらトイレにすら行かせませんし、トイレに行きたいとか発言した時点で撃ち殺します」
マリア「イナカさん、容赦なさすぎ!!」
国王「うーむ…マリアも死亡か…」
サンダー「国王、このテロリストに勝てる自信がありません。テロリストのレベルを下げてください」
国王「それもそうだな。せめて人数は一人にしておくか…」
サンダー「やったぜ、四人やっつけたぜ」
国王「それじゃあテロリストの人数は一人、武器は拳銃、友人のA君が撃ち殺されたところからシチュエーションはスタートだ」
マリア「また撃ち殺されてるわね、A君」
クルス「Aは二度死ぬ」
サンダー「相手が一人なら楽勝だ。俺に作戦がある」
イナカ「私だったら、とりあえずこいつもなんかムカつくので撃ち殺してますね」
国王「残念、サンダーの人生はここで終わってしまった…」
クルス「さすがに理不尽…」
サンダー「…いや、俺はまだ死んでなんかいない」
国王「なに?拳銃で撃たれたというのに死んでないというのか?」
サンダー「俺はテロリストに拳銃で撃たれる直前に、近くにあったあるものを手繰り寄せ、それを盾に弾丸を防いだのさ」
イナカ「残念ながら、私がテロリストなら、机や椅子のような身近にある盾になるものは片付いている時を狙います」
国王「ふむ、そうなると身近に盾となるものなど…」
サンダー「いや、俺にはまだ切り札が残されているのさ」
国王「なんだと?」
イナカ「バカな!机や椅子が片付けられた教室に盾となるようなものなど…」
国王「お前はなにを盾にしたというのだ!?」
サンダー「ふっふっふ、俺は…撃ち殺されたA君を盾に、お前の弾丸を防いだのさ!!」
国王「な!なんだと!?」
マリア「結局最低じゃねえか!!」
クルス「Aは三度死ぬ」
サンダー「そして俺は、A君の亡骸を盾にしたまま、テロリストにダイレクトアタックするぜ!!」
マリア「あぁ、罪なきA君がハチの巣に…」
クルス「Aは何度も死ぬ」
サンダー「喰らえ!テロリスト!。これが俺の怒りと…A君の仇だああああああああああああああああ!!!!」
イナカ「ぐわああああああああああああああああ!!!!!!」
サンダー「こうして、僕らの学園に再び平穏が訪れたとさ…」
大臣「…だが、それは一時期の、その場しのぎの平穏に過ぎなかった」
クルス「ふっふっふ、テロリストがやられたか…」
大臣「だが、やつはテロリスト四天王最弱」
国王「やがて第二第三のテロリストが貴様の元に現れるであろう」
マリア「…この茶番はなに?」
国王「…だが、どうやら結論が出たようだな。大臣、今からいう武器を王国から推奨するテロリストの武器として大々的に発表してくれ!!」
数日後…。
A君「この前、王国からテロリストの使用する武器としてハエたたきが推奨されたけど、そんなものでテロ起こすやつなんているわけないよなぁ」
大塚「そうだよね、いるわけないよねぇ」
テロリスト「はっはっは!!この学校は我々ハエたたき団が支配した!!命が惜しければ、大人しくハエたたきの餌食となるがいい」
A君「………」
大塚「………」
事件は3分で解決したそうだ、めでたしめでたし。




