大海の蜃気楼第1章 登場兵器 艦船編②
【トリアイナ王国軍艦艇(巡洋艦)】
戦艦・空母編に続き、巡洋艦を紹介します。今後登場する(かもしれない)艦船を含むため、ネタバレを含みます。
【大型巡洋艦】4隻
雲仙型大型巡洋艦
王国海軍の最新鋭大型巡洋艦で、戦艦と重巡洋艦の中間的な性能を持つ艦です。主敵を巡航艦(王国海軍の巡洋艦相当)として設計されたため、火力、速力、旋回性能に優れた艦となっており、特に主砲の52口径30cm主砲は神龍型高速戦艦の35.6cm主砲に比べて口径は小さいものの、初速が高く装甲貫徹力に優れ、装填速度も速いため総合的な火力は同等と評価されています。
単艦での通商破壊、巡洋艦を率いての艦隊戦、主力艦隊の護衛等、今後考えられる全ての任務に対応できる艦として活躍が期待されています。
なお、伊達家の次男でグリーンベルの兄であるアレックスは、ネームシップの雲仙に乗り組んでいる設定です。
〇諸元
基準排水量:31,000t(満載排水量38,750t)
全長:245m
全幅:28.2m
主缶:P&W(パブコック・アンド・ウィルコックス)社製重油燃焼ボイラー×8基
主機:大河原重工業社製蒸気キヤードタービン×4基
推進:スクリュープロペラ×4軸
出力:155,000馬力(115,630kw)
速力:33ノット(61km/h)
航続距離:15ノット (28km/h) で12,000浬 (22,000km)
〇兵装
主砲:52口径30cm3連装砲3基9門
高角砲:65口径10cm単装砲8基(片舷4基)
対空兵装:8連装短SAM発射機1基、30mm6連装回転式機関砲(ガトリング砲)4基、20mm 単装機銃4基
対艦兵装:SSMハルパー(射程70km)4連装発射筒2基
その他:TSG対空レーダー、TRD対水上レーダー、火器管制レーダー、長距離通信装置、魔導波探知装置等
〇同型艦:雲仙、大山、浅間、榛名
【重巡洋艦】12隻
トリアイナ王国海軍では、圧倒的な戦闘艦艇数を誇るヴァナヘイム帝国に対抗するため、巡洋艦以下の艦艇の強化を進めてきました。その理由として、戦艦は強力な攻撃力を持つ反面、建造に時間がかかる事や1隻当たりの建造費がバカにならんため、数を揃えられない事があります。
このため、重巡洋艦は対ヴァナヘイム戦争における有力な水上戦闘艦として、艦隊戦における巡航艦以下の中小型艦艇の排除、高速空母任務部隊の護衛、地上部隊への砲撃、水陸両用作戦における火力支援など、広範な任務を割り当てられ、戦闘部隊の要と位置づけられてます。
なお、重巡洋艦は日本名を踏襲しています。
1 海神(ワタツミ)型重巡洋艦 4隻
海神型は強力な帝国海軍の巡航艦を撃破可能な火力を備えた艦として開発されました。主砲の55口径20.3cm砲は、王国海軍の重巡として初めて装備された自動装填装置によって、1門当たり毎分9~10発と前級の高雄型より装填速度が向上した高性能砲です。艦体の大型化に伴い、装甲も強化して抗堪性も増した本級は、今後の帝国との戦いにおいて、大いに暴れ回ってくれるでしょう。
〇諸元
基準排水量:18,500t(満載排水量23,125t)
全長:218.4m
全幅:23.5m
機関:大河原重工業社製蒸気キヤードタービン×4基
推進:スクリュープロペラ×4軸
出力:1380,000馬力(103,000kw)
速力:33ノット(61km/h)
航続距離:15ノット (28km/h) で10,800浬 (20,000km)
〇兵装
主砲:55口径20.3cm3連装砲3基9門
高角砲:65口径10cm単装砲6基(片舷3基)
対空兵装:8連装短SAM発射機2基、35mm4連装機関砲4基
対艦兵装:450mm誘導魚雷3連装発射管4基(片舷2基:Mk50対艦長魚雷搭載)
その他:TSG対空レーダー、TRD対水上レーダー、火器管制レーダー、長距離通信装置、魔導波探知装置等
〇同型艦:海神、玉依、八島、天津
2 高雄型重巡洋艦 4隻
高雄型は戦艦に次ぐ準主力艦として攻撃力と防御力のバランスを両立するとともに、塔型艦橋を大型化してCICを拡充し、高い艦隊指揮能力を付加された艦です。主砲は20.3cm連装砲を前甲板に3基、後甲板に2基の計5基10門(3番砲塔は艦体首尾方向から180度向き。左右120度の旋回角を持つ)、舷側の最大厚は125mmと、同クラスの巡航艦より厚い装甲を持っています。
同型艦は4隻ですが、帝国艦隊と初の砲撃戦となるウォッゼ島沖海戦では3隻が参加して全隻戦没しちゃいました(活躍の描写も無く沈めた事は反省です。残った1隻は活躍させる場面を作らねばですね)。
〇諸元
基準排水量:13,400t(満載排水量16,750t)
全長:205m
全幅:20.4m
機関:王国海軍工廠製蒸気キヤードタービン×4基
推進:スクリュープロペラ×4軸
出力:129,000馬力(96,234kw)
速力:32ノット(59m/h)
航続距離:15ノット (28km/h) で9,500浬 (17,600km)
〇兵装
主砲:50口径20.3cm連装砲5基10門
高角砲:40口径12.7cm連装砲6基(片舷3基)
対空兵装:8連装短SAM発射機1基、35mm4連装機関砲4基
対艦兵装:450mm誘導魚雷3連装発射管4基(片舷2基)
その他:TSG対空レーダー、TRD対水上レーダー、火器管制レーダー、長距離通信装置、魔導波探知装置等
〇同型艦:高雄(戦没)、愛宕(戦没)、鳥海(戦没)、摩耶
3 松島型打撃巡洋艦 4隻
史実の松島型巡洋艦は日清戦争の日本海海戦で活躍した艦で、ネームシップの松島は連合艦隊旗艦を務めました。しかも、同型艦のネームは橋立と厳島。そう、お気付きかと知れませんが、日本三景から艦名を頂いたのですね。当時は「三景艦」と呼ばれ、国民に人気のある艦でした。当時のネーミングセンス最高です! し・か・も、当時東アジア最強と呼ばれた清国北洋艦隊の戦艦鎮遠と定遠(30cm連装砲搭載)に対抗するため、4,200トンの軽巡並みの艦体に口径32cmの巨砲を積んだ、明治の漢達の気概とロマンを満載した艦でした(ただし、1発撃つと艦が激しく動揺し、使い物にならなかったらしいですけど)。
と、いう訳で(何が?)、王国海軍もトリアイナにやってきた日本人のイケイケ魂を受け継ぎ、単艦で通商破壊戦や巡航艦隊、突撃艦隊を撃滅可能な対艦攻撃力を極めた巡洋艦を作り上げてしまいました。しかも、4隻も。
従前戦闘艦というものは攻防のバランスを取った設計思想の元に作り上げるもので、これはヴァナヘイム帝国も同様です。しかし、松島型と呼称されたこの巡洋艦は、前甲板に20.3cm砲、中甲板に誘導魚雷発射管、後甲板に新開発の対艦ミサイルに多連装ロケット砲と攻撃力に全力ステ振りした艦になっちゃいました(頭おかしい)。
当然、こんなとち狂った狼のような艦は艦隊行動は不向きなので、単艦あるいは1隻の軽空母と組ませて広いテーチス海に解き放って羊狩をすることが主任務となりました。
この松島型。本編に登場するのか、しないのか。こうご期待?
〇諸元
基準排水量:13,800t(満載排水量19,000t)
全長:207.8m
全幅:21.25m
機関:インガルス社製高圧蒸気タービン×4基
推進:スクリュープロペラ×4軸
出力:152,000馬力(113,400kw)
速力:35ノット(65km/h)
航続距離:15ノット (28km/h) で10,200浬 (18,900km)
〇兵装
主砲:50口径20.3cm3連装砲2基6門
対空兵装:8連装短SAM発射機1基、35mm4連装機関砲5基
対艦兵装:450mm誘導魚雷4連装発射管4基(片舷2基)、SSMハルパー4連装発射筒6基(24発)、32連装40mm対艦対地無誘導ロケット砲発射機2基
その他:AN/SG対空レーダー、TRD対水上レーダー、火器管制レーダー、長距離通信装置、魔導波探知装置等
〇同型艦:松島、橋立、厳島、志摩
【軽巡洋艦】18隻
軽巡洋艦は、駆逐艦群と連携しての敵水雷戦隊への雷撃支援や艦隊の防護、敵性海域における単独での長距離哨戒や襲撃、長距離兵站線の哨戒等が主任務です。トリアイナ王国海軍では多様任務に対応するため、様々なタイプの型を建造しています。
1 ヘレナ型軽巡洋艦 4隻
ヘレナ型は艦隊随伴型の大型軽巡で、1万トンを超える艦体に主砲として15.2cm3連装砲を5基15門装備した「火力お化け」ともいえる艦です。特に主砲は自動装填装置により、装填時間が5秒と短く、敵艦に対して短時間で大量の砲弾を叩きつけることが可能な高性能砲です。15.2cm砲は戦艦の40cm砲や重巡洋艦の20.3cm砲に比べると1発当たりの破壊力は劣りますが、短時間で大量の砲弾を撃ち込むことができるため、重巡洋艦等と比較しても、総合的な火力は決して劣るものではありません。
ヘレナ型は対ヴァナヘイム帝国海軍との戦闘において、今後益々の活躍が期待されます。バルドー提督も捕獲した殊勲艦でもありますしね(´∀`)。
〇諸元
基準排水量:12,850t(満載排水量18,270t)
全長:206m
全幅:20.2m
機関:インガルス社製高圧蒸気タービン×4基
推進:スクリュープロペラ×4軸
出力:130,000馬力(97,000kw)
速力:33ノット(61km/h)
航続距離:16ノット (30km/h) で86,400浬 (16,000km)
〇兵装
主砲:47口径15.2cm3連装砲5基15門
対空兵装:8連装短SAM発射機1基、35mm連装機関砲6基
対艦兵装:450mm誘導魚雷3連装発射管2基
その他:TSG対空レーダー、TRD対水上レーダー、火器管制レーダー、長距離通信装置、魔導波探知装置等
〇同型艦:ヘレナ、アリステア、アレクシア、ペーネロペ
2 リシュテア型軽巡洋艦 8隻
この世界では、誘導ロケット兵器(ミサイル)はあるものの、あくまで黎明期の補助的兵器であることから、基本的には海戦・陸戦とも小口径から大口径の魔導砲(トリアイナのみ火薬砲)が主力兵器であるため、これらの撃ち合いが勝負を決します。故に戦艦だけでなく、中小型艦艇による艦隊戦も生起します。王国海軍は、帝国の巡航艦あるいは突撃艦隊に対抗するため、水雷戦隊の充実を図ることとしました。この水雷戦隊の旗艦用軽巡洋艦として建造されたのが本級です。
火力、通信、高速力、旋回性の高い艦という王国海軍の要求に答えるため、火砲は15.2cm砲を、機関を小型で高出力、瞬発力に優れたガスタービンエンジンを採用した点にあります(ただし、ガスタービン機関は5番艦以降に搭載)。
〇諸元
基準排水量:6,680t(満載排水量8,340t)
全長:174.6m
全幅:15.2m
機関:大河原重工業製蒸気タービン機関×4基、同社製ガスタービン機関×4基
推進:スクリュープロペラ×4軸
出力:蒸気タービン 110,000馬力(82,060kw)、ガスタービン 100,000馬力(74,600kw)
速力:35ノット(65km/h)
航続距離:蒸気タービン 15ノット (28km/h) で8,000浬 (14,800km)、ガスタービン 16ノット (30km/h) で5,400浬 (10,000km)
〇兵装
主砲:50口径15.2cm連装砲3基6門
高角砲:65口径10cm単装砲2基
対空兵装:8連装短SAM発射機1基、35mm連装機関砲4基(片舷2基)
対艦兵装:450mm誘導魚雷3連装発射管2基
その他:TSG対空レーダー、SC対水上レーダー、火器管制レーダー、長距離通信装置、魔導波探知装置等
〇同型艦:リシュテア、イーリス、レダ、カストル、スピカ、アルフェラッツ、アトリア、レグルス
3 カロリエ型軽巡洋艦 2隻
水雷戦隊の拡充に伴って建造された艦です。性能はリシュテア型に準じますが、機関を蒸気タービンに戻してます(ガスタービン機関は燃費が悪いのであります…)。
〇諸元
基準排水量:7,120t(満載排水量8,940t)
全長:178m
全幅:15.9m
機関:大河原重工業製蒸気ギヤードタービン×4基
推進:スクリュープロペラ×4軸
出力:110,000馬力(82,060kw)
速力:34ノット(63km/h)
航続距離:15ノット (28km/h) で8,000浬 (14,800km)
〇兵装
主砲:50口径15.2cm連装砲3基6門
高角砲:65口径10cm単装砲2基
対空兵装:8連装短SAM発射機1基、35mm連装機関砲4基(片舷2基)
対艦兵装:450mm誘導魚雷3連装発射管2基
その他:TSG対空レーダー、SC対水上レーダー、火器管制レーダー、長距離通信装置、魔導波探知装置等
〇同型艦:カロリエ、カリスト
4 ディフェンダー型防空巡洋艦 4隻
やっぱりキター!! 対空番長&艦隊の守護天使、防空巡洋艦! 大型レーダーを装備して、対空砲に対空機銃をマシマシ積んで、群がる敵を片っ端から撃ち落とす! 対空ミサイル? ケツに火が付くへなちょこ棒など邪道の極み、対空砲こそ漢の火砲成り!! ってな訳で、艦隊防空を担う防空巡洋艦の登場です。ちなみに、もろ史実のアトランタ級(後期型)そのまんまです(;^_^A
この防空巡洋艦、対空防御も高いのですが、12.7cm連装両用砲6基12門という数の暴力と速射能力で、中小型艦艇への攻撃力も高く、水雷戦隊の旗艦としても十分に役割を果たせる艦です(トップヘビーで、下っ腹に喰らったら転覆する危険性が高いのは内緒っす)。
〇諸元
基準排水量:6,500t(満載排水量8,450t)
全長:165m
全幅:16m
機関:大河原重工業製蒸気ギヤードタービン×2基
推進:スクリュープロペラ×2軸
出力:78,000馬力(58,200kw)
速力:32.5ノット(60km/h)
航続距離:20ノット (37km/h) で6,450浬 (12,000km)
〇兵装
主砲:38口径12.7cm連装両用砲6基12門
高角砲:65口径10cm単装砲4基
対空兵装:35mm4連装機関砲6基(片舷3基)、30mm6連装回転式機関砲4基(片舷2基)
その他:AN/SG対空レーダー2基、TRD対水上レーダー、火器管制レーダー、長距離通信装置、魔導波探知装置等
〇ディフェンダー、ユースティア、リベルテ、イストリア
駆逐艦・潜水艦等は次回で。




