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FL−5
車内は、とても華やかだ。
兎川会長が俺と杏奈に
永久提供すると宣言した、
ナイト・オブ・ルビーのスイートルーム。
実は、その部屋に今夜。
俺たちは、泊まる事になっている。
親父と奏子も、別部屋のスイートルームで。
卒業祝いと進学祝い。
日頃の感謝という名目だ。
それに乗っかって、俺は······
真の目的を秘めている。
そう。ヘタレ卒業、リベンジ。
今夜、ついに。
ぐ、ぐふ、ぐふふふっ♡♡♡
······い、いかん。落ち着け。
今の俺は、あの時とは違う。
念入りに、シュミレーションしただろ。
彼女を、目一杯メロメロにさせて、
そして、そして、ち、ちゅ、ちゅう、
ちゅうぅぅぅぅ。
はぅわぁぁぁっっ!!
うぉぉぉぉっっ!!
うりゃぁぁぁっっ!!
······はぁ、はぁ······
よし。コンプリだ。大丈夫。うまくいく。
がんばれ、俺。脱・ちぇりぃ♡




