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この茶会の後、俺たちは
ナイト・オブ・ルビーへ向かう。
年一回行われる、吸血鬼協会の慰労会。
それに参加する為だ。
それぞれに集いはあるが、この慰労会は
『公認吸血鬼』と『聖職者』全員。
要は、パーティーだと言っていい。
親父と俺は吸血鬼正装の黒スーツだけど、
『聖職者』のドレスコードは
“和装”という事になったらしい。
その流れで、せっかくならと
開かれた茶会だった。
慰労会の集合時間は、12時。
余裕を持って、1時間前に
親父の車で出発した。
「アンナちゃん、本当に着物
すっっっごく似合ってるわ〜!」
「いえいえ、そんなっ!
奏子さんこそですっ!」
どっちも、めっちゃすっっっごく素敵だぞ。
運転する親父も、そう思っているはず。
「貸してくださって、本当に
ありがとうございます。」
「うふふっ。それ、私が
学生の頃に着ていた物なの。」
「とっても素敵です!
和装って、姿勢が正されて
気持ちいいですよね。」
「ええ。今では茶会でだけ着るけど、
学生時代はほとんど着物だったのよ。」
「えっ?!素敵すぎますっ!いいですね!」




