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「朔!何ボ~っと突っ立ってるの!」


うるさいのがやってきた。

昌耶は、そんな奏子を優しく宥める。


「まぁまぁ・・・・・・奏子さん。寝起きなのだし、

 そのくらいにしておきなさい。」


「・・・んもぅ。

 あなたが、そういうのなら・・・・・・」



奏子は、昌耶には敵わない。

頬を膨らませながらも、素直に

キッチンへ消えていった。

何だ、その従順っぷり。



俺は静かに、親父の隣に座る。


昌耶は、大手企業に勤めるサラリーマン。

結構な役職にいるみたいで、女から

かなりモテるだろうと思っている。

なのに、奏子一筋。

多少の残業はあるが、真っ直ぐ家に帰ってくる。


母親は確かに綺麗な部類に入るが、

超絶美人というわけではないのに。


遊ばない親父は、俺からすれば

七不思議の一つだ。












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