第23話「【実績解除】3人目を捕縛して、次の標的を定めた件」
翌朝、ステータス画面に通知が出ていた。
【実績解除】
3人目の能力者捕縛
体力+2/筋力+2/敏捷+2/耐久+2/精神+2
合計10。
じわじわ積み上げてきたものが、また形になった。
【ステータス】
体力 132/筋力 106/敏捷 117/耐久 111
知力 92/知識 87/集中力 91/精神 113
器用 79/魅力 90
確認してから、神社に向かった。
手を合わせた。
境内は静かだった。
いつもと変わらない朝だった。
放課後、民俗学研究部の部室に向かった。
宵待先輩、常盤先輩、巌先輩が揃っていた。
「まだ問題は山積みだな」
宵待先輩が開口一番に言った。
「権禰宜ですが、式神で確認したところ、参拝者に触れて生命力を奪っている様子が見えました。関係者や常連の参拝者に衰弱者が増えています」
「被害が出続けているなら、急ぐ必要がある」
巌先輩が腕を組んだ。
「今回は、神社という場所が使えます。参拝者として自然に近づける」
宵待先輩が少し考えた。「霧島さんが参拝者として接触して、お祓いか何かで自然に触れる機会を作る」
「そこで封印する」
「シンプルだ」宵待先輩が口元を緩めた。
常盤先輩が言った。「護衛はしっかりつけないと」
「ああ。俺たちが周囲に配置して、霧島さんが動く」
巌先輩が静かに頷いた。
「霧島さんと剣持さんに段取りを伝えます」
「頼む」
その日の夜、式神で権禰宜を確認した。
境内を歩いていた。
眼力を絞った。
40代に見えた。
前回は50代だった。
また若返っていた。
境内のベンチに老人が座っていた。権禰宜が近づいて、肩に手を置いた。
老人が少し表情を緩めた。
眼力を絞ったまま見ていた。
老人の顔色が、ゆっくりと変わっていった。
気づいていない。
権禰宜だけが、穏やかに微笑んでいた。
早く動かないといけない。
そう思いながら、式神を切った。
翌日の昼休み、早瀬からLINEが来た。
「土曜の中央図書館、楽しみだね」
「俺も」
「直哉って図書館で何時間でもいられそう」
「たぶんいられる」
「私も。じゃあ長居しよう」
「ああ」
返信しながら少し笑っていたらしい。
柊斗が隣から覗いてきた。
「お前、最近すっかり別人みたいになったよな」
「そうか」
「でも、そういう顔に出るとこは変わんないよな」
「うるさい」
柊斗が少し笑った。「まあ、いいんじゃないか」
それだけ言って、弁当に戻った。
土曜日、早瀬と中央図書館に行った。
いつもの図書館より広かった。天井が高くて、棚の列が長かった。
「すごい」早瀬が小声で言った。
「たしかに」
「どこから見る?」
「とりあえずグルっと1周まわってみようか?」
早瀬が少し笑った。「直哉らしい」
2時間ほど、それぞれ棚を眺めた。
早瀬は文学系の棚に長く留まっていた。俺は新書と歴史の棚を行き来した。
途中、早瀬が本を持ってきた。
「これ、直哉が好きそう」
都市の構造について書かれた新書だった。
「おぉー、読みたい」
「でしょ」早瀬が嬉しそうに言った。
借りることにした。
帰り際、早瀬が言った。
「また来ようね」
「ああ」
「次はもっと長居しよう」
「いいよ」
早瀬が少し嬉しそうな顔をして、歩き始めた。
悪くない土曜日だった。
家に戻って、ステータスを確認した。
【ステータス】
体力 134(+2 石段継続)
筋力 108(+2 巌先輩との筋トレ)
敏捷 119(+2 石段継続)
耐久 113(+2 石段継続)
知力 93(+1 問題集継続)
知識 88(+1 読書継続)
集中力 92(+1 式神運用)
精神 114(+1 日常鍛錬)
器用 79(±0)
魅力 90(±0)
【スキル】
眼力 Lv.3
メモ Lv.2
自然回復
並列思考
瞬歩
浄化耐性
(第24話へつづく)




