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ステータス、始めました。〜神社に通い続けて10年、人生が数値化された俺は、日常の全てを「修行」に変えて世界の解像度をハックする〜  作者: KZUCCA
屋上死闘編

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第22話「【戦闘】宵待先輩がチートすぎて笑えない件」

医師が笑ったまま、視線を走らせた。

次の瞬間、また走り出した。

駐車場の出口に向かっていた。


宵待先輩がすでにそこにいた。

いつの間に回り込んだのか、わからなかった。

医師が急停止した。

宵待先輩が軽く足を出した。

医師の足が絡まって、前のめりに倒れた。

地面に手をついた医師が、すぐに宵待先輩の足首に手を伸ばした。

宵待先輩がすっと体重を移した。触れる寸前で、手が空を切った。

「惜しいな」

飄々とした声だった。


倒れた医師に向かって体当たりした。

全体重をかけた。

医師が地面に押しつけられた。

すぐに手が伸びてきた。

瞬歩を踏んだ。

2メートル横に出た。

医師が起き上がった。


「手だけ気をつければ良さそうだな」

宵待先輩が言った。

後ろで常盤先輩が巌先輩の傍にしゃがんでいた。

巌先輩の顔色が、少しずつ戻っていった。

常盤先輩は何も言わなかった。ただ、手を当てていた。


宵待先輩が医師と向き合った。

構えらしい構えはなかった。フットワークで距離を保ちながら、軽く手を前に出していた。

医師が踏み込んできた。

宵待先輩が半歩外に出た。拳が空を切った。

すかさず右の蹴りが医師の脇腹に入った。

医師がよろけた。

追撃の左ジャブが顔面をかすめた。また外に出る。

近づけない。触れない。

医師が距離を詰めようとするたびに、宵待先輩はするりと外に出て蹴りを入れた。

楽しんでいるように見えた。


医師の動きが鈍くなってきた頃、霧島さんが前に出た。

数珠を握っていた。

医師が気づいて手を伸ばした。

霧島さんが踏み込んで、医師の肩に触れた。

光のようなものが広がった。

眼力を使った。

靄が、急速に薄まっていくのが見えた。

医師の体から力が抜けた。その場に崩れ落ちた。

靄が、消えた。


静かになった。

剣持さんが駐車場に入ってきた。

「やれやれだ。終わったか」

「終わりました」

剣持さんが医師を見下ろした。「なんか、いつもと違ったな」

霧島さんが頷いた。「封じました。能力ごと」

剣持さんが少し目を細めた。「そうか」それだけ言って、スマホを取り出した。「収監の手配をする」

宵待先輩が肩を回しながら言った。「存外手こずったな」

巌先輩が立ち上がっていた。まだ少しふらついていたが、顔色は戻っていた。

「問題ない」

常盤先輩が小さくため息をついた。「問題あったでしょ」

巌先輩が黙った。


家に戻って、ステータスを確認した。


【ステータス】

体力 130(+2 石段継続)

筋力 104(+2 巌先輩との筋トレ)

敏捷 115(+2 石段継続)

耐久 109(+2 石段継続)

知力 92(±0)

知識 87(±0)

集中力 91(+1 式神・眼力運用)

精神 111(+1 日常鍛錬)

器用 79(±0)

魅力 90(±0)

【スキル】

眼力 Lv.3

メモ Lv.2

自然回復

並列思考

瞬歩

浄化耐性


医師、拘束完了。

靄、消滅確認。

宵待先輩は、思ったより強かった。


(第23話へつづく)

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