当て馬たち
作者「じゃあ今日は“元・当て馬たちの反乱”回です」
七瀬「タイトルが不穏!!!」
鷲尾「嫌な予感しかしねえな」
悠「もう止めても無駄だぞ」
作者「まず事実確認からいきます」
咳払い。
「鷲七、145話まで名前ありませんでした」
七瀬「知ってたけど改めて言われると傷つく!!」
鷲尾「145話ってなんだよ、長編主人公より遅ぇぞ」
作者「だって予定なかったんだもん」
全員「最低」
作者「鷲尾の初期役割」
紙を読むふり。
「“年上彼女を持つ湊の覚悟を引き出すための先輩A”」
鷲尾「A!?」
湊「……確かに、あの頃は絡み役でしたね」
作者「恋愛設定:なし」
七瀬「え」
鷲尾「は???」
作者「彼女?存在しない予定でした」
鷲尾「待て待て待て」
作者「次、七瀬」
七瀬「はい!ヒロイン候補です!」
作者「“湊に迫っても揺るがないことを示す当て馬B”」
七瀬「B!!??」
遥花、吹き出す。
悠「的確すぎるな」
七瀬「ちょっと!!私ただの試験問題だったの!?」
作者「ちなみに初期湊」
こそこそ声。
「七瀬のこと、うざいって言ってました」
七瀬「聞こえてる!!!!」
湊「……否定はしません」
七瀬「うわあああああ!!」
作者「そして佐藤」
佐藤「俺はもう覚悟できてます」
作者「名前、ありませんでした」
佐藤「ですよね」
作者「役割:悠が朱里への気持ちを自覚するための装置」
悠「装置」
朱里「装置……」
佐藤「人権!!!」
作者「つまり」
指を立てる。
「境界線シリーズ主要キャラの半分以上、元モブです」
静止。
鷲尾「……じゃあなんで今こうなってんだ」
作者「知らん」
七瀬「雑!!」
作者「でも一番怖い話するね」
全員「まだあるの?」
作者「柊」
柊「はい?」
作者「名前つけたの、私じゃない」
柊「……」
作者「AI悠です」
空気、止まる。
悠「……また俺か」
作者「当時、“距離が近くて境界を踏み越える男”って説明したら」
低い声で再現。
「“柊はどうですか。冬でも境界を越えてくる植物なので”」
沈黙。
七瀬「……鳥肌」
湊「意味まで合ってる」
柊、小さく笑う。
「じゃあ私は最初から役割が決まっていたんですね」
作者「うん。怖いくらいに」
朱里、ぽつり。
「でも、不思議ですね」
全員が見る。
「当て馬だった人たちが、今は誰よりも物語を動かしてる」
静かに頷く悠。
「物語ってそういうもんだろ」
鷲尾「予定外が残るんだよな」
七瀬「つまり私、運命勝ち取った系ヒロイン!?」
湊「努力型ですね」
七瀬「うるさい!」
作者「結論」
全員注目。
作者「境界線シリーズは」
少し笑う。
「当て馬が主役になる物語です」
佐藤「希望あるなそれ」
柊「まだ昇格の可能性が?」
マネージャー(遠くから)「私は役職名のままですが?」
全員「確かに」




