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晩餐会 下

 50話達成!!!


 ありがとうーー!!

 ん? まてよ。


「何故、ペオニー王女だけ見えたんだ?」


 そう、これが不思議で仕方がない。精霊とは、お話できたから、彼らと仲良くなれたけど、“聖霊”──こいつの存在は、文字通り根本から違うのだ。


 精霊は、自然が日々、少し、ほんとにすこーしずつ、変動していく中で何らかの要因、例えば人々の自然に対する畏怖や感謝、尊敬が想いとなり、信仰へと成ることで、魔力が変異して意思を持つようになったものだ。


 それに対して、聖霊は、まだわかってないことも多い──わかってない事の方が多い──が、存在としては、神に近い。実際、聖霊は神の子だ、という説も一定多数の支持を得ている。そのことは、一旦置いておくとしても、ある意味、神より、聖霊の方が厄介だったりする。


 神は、色んな制約に縛られていて、よっぽどのことがない限り、現世に干渉することは、痛みを感じない神に対して、莫大な痛みを与えるため、ほとんどの神がやらない。


 聖霊は、出来ることは神に近いが、神ではないはずなので、──まあ、神の下位互換だと思ってもらえばいい──普通の人は見えもしないし、触れもしない。意思疎通なんてもっての外だ。


 そう、普通の人なら──。




「そ〜言えば、そ〜ねぇ〜。ティース知らない?」


「知るわけないよね!? 自分のことぐらい自分で弁えてるよ。脳筋だってな……! ハッ」


「えぇ〜、知ってるわ〜。私がお腹を痛めて、産んだ子だもの〜」


「開き直った!? お母様、いくら何でも、それはひどくない!?」


「……それでね、トモナリくん──」


「無視……!?」


 何故に聞いた……? 

 つーか、ティース王子(あいつ)おもれぇ……

 今度、いじろう。弄り倒そう。絶対だ。これは決定事項。


「お母様、聞いてる? って、うん? なんか寒気が……」


 良い勘してるぜ、フッ。



「ライラック御兄様、心当たりなどございません?」


「……。うん?……。…………うん。」


「御兄様?……あ、スイッチ入ってらっしゃるのね。」


 スイッチ? あぁ、ON/OFFの切り替えが上手いとかいう話だったな。


「可能性があるとすれば……。うーん。あれか? イヤでも、仲悪いって聞いたしなぁ……。まあ、一応聞いてみるか。」


「「「……?」」」


「ある訳ない、……と思うけど──」


「何があるわけないんですの? トモナリ様。」


「──まさかだけど、アンティカノス王国家に、帝国の血が入ってたりしない?」


「あ〜、三、四第前だったかしら〜? 帝国と王国で嫁に出しあって和議を結んだわねぇ〜。」


「五代前でございます、お母様。」


「そ〜だったかしら〜?」


「はい、当時皇帝が穏健派でしたので、それにかこつけてカーリウス不戦協定を結びました。」


 かこつけて? なんかそこはかとなく、嵌めた感があるんだけど。気のせいだよね。


「人質替わりで来た、王妃? は正統血筋の……えーと、パースルク家の女性だった?」


「そうだよ、トモナリ君。アンネ・パースルクが旧姓だったはずだよ。後のアンネール四世だ。」


 茶に近い金色の髪に、ブラウンの瞳、目鼻立ちが整った優男が、返答してくれた。ライラック王子だ。いや、なんか、無駄にフレンドリーで博識なんだけど。


「そう、か。その血がペオニー王女に色濃く出たのかな?」


「聖霊はパースルク家が関係しているんですの?」


「ああ。初代パースルク家が当時猛威を振るっていた、聖霊を封いn、──つっ!………」


「どうされたのです!? 腕に痛み、ですか?」


「悪い、これ以上誓約で言えねぇわ。」


 俺はいまだ、ペナルティで痺れている左腕をプラプラさせながら、事実上の聖霊についての話にピリオドを打った。


「そう、ですか。それは残念ですが、いずれわかることですよね。」


「多分な。確約はできねぇが。」



 そんなこんなで、最初の陰険な空気から一転、集まっているのが皆美男美女なだけあって、華やかな時間が、弾むように過ぎていった。

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