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暫し時を遡るpart2

 なる早で更新します、と言いながらも結局いつの間にか金曜日。そしてなかなか進まないストーリー。申し訳ないです……全て私の不徳の致すところ。どうか、平にご容赦を。


 あ、今回珍しく(しも)に若干、走ってます。ご注意ください。ついでに前話のラストを少しだけ書き足しました。


 早く、勇者誕生の儀を書きたいなぁ。構想は出来てるのに……

「あっ! そうだ!」


「ひゃい!? ど、どうしたんですか?」


 淡い桜色に頬を染めて、猛烈な色気を振りまく彼女。ここが王城じゃなかったら襲ってたかもしれない。……ゴメンなさい。嘘つきました。王城じゃなくても襲うことはないと思います。


───────そんな勇気ないからな……!



 ココロの中で頭を振り邪念(?)を追い払う。


「っと悪い。驚かせてしまったか。」


「そう、ですね。出来れば耳の近くで大きめの声は出さないで貰えると嬉しいです。」


「承知した」


「フフッ、何でイキナリ古風な言葉使いになるんですか?」


 真面目くさった顔で了解の意を伝えると、何故か笑われてしまった。……恐ろしい程の色気はこの時に霧散したので、結果オーライだ。ちょっぴり惜しい気もするが、流石にあの状態はマズイ。テントを張ろうするが、姿勢の影響でつぶれて、かなり痛い。……どこが、とは言わないがな。


 しばらくして、笑いが止まったのか、上機嫌に


───わかってくれれば、それでイイんですよ。


 そう、呟いた。


 ふと、もらした彼女の笑みに自分の体温が上昇していくのがわかる。……気のせいだろう。多分。



「で、用件なんだけど……」


「はい」


 ゴソゴソとポケットを漁る振りをして、〈クリエイト〉を発動して、二秒ほどかけて、あるものをつくる。即席で結界を張り、膨大な魔力が漏れないようにすることも忘れない。

 〈クリエイト〉って燃費がちょっと……かなーり……結っ構……随っ分悪いからなぁ。


……ふむふむ、いい出来ではないか。満を持して(?)掌を上にして、手を開く。


「ジャーン!」


 間違ってもここで青ダヌキのシークレットな道具を出す効果音を言ってはいけない。絶っ対、変な目で見られる。……セニーブならノッてくれるかもしれないけどね。


「これは? 何でしょうか?」


 俺が、彼女に差し出したのは、耳にかけるタイプの一組のイヤホンだ。勿論コードレス。……有ったら困るからな。


「これは付けている人どうしで、念話を可能にする魔道具さ」


「(──!? ノリ軽く過ぎません!? そんな魔道具、聞いたことないんですけどっ!)

 こ、これをどうする気なんですか?」


「勿論、君に上げるよ」


「はい? 今なんと?」


「だから、君に上げるよ」


「なんで! そうなるんですかっ!」


「シーっ、し、静かに、一旦落ち着いて」

 ドウドウと、落ち着くように声をかける。


「(私、馬じゃないんですけど……)スゥー、ハァー……。落ち着きました。」


「何を勘違いしているのかは分からないけど、誰彼構わず渡しているわけじゃないからね?」


「(そ、そこではないんですが、最後まで聞きましょう。)」


「相手が君だから、渡すんだ。実際、初めてだしね。魔道具を渡すのは。」


「(は、初めて!? トモナリさんの初めてを、私に?)」


 ホントに何を勘違いしているのだろうか? いきなり、頬を赤らめて体をくねらせ始めたんだけど。……そ、そろそろ落ち着かないかな〜。狂暴な色気をバラまき続けてて、誤射しそう……。何が、とは言わないがな!!




★★★




 暫くして、落ち着いた彼女と長い、長い、長い廊下をテクテクと左に寄って歩く。と言うか……ちょっと長すぎねぇ!?

 かれこれ、15分ぐらい歩き続けてるんだけど……。流石、王城……!


「さあ! 着きましたよ! アンティカノス王国が誇る、三大温泉が、1つ、〈龍王の湯〉です!」


 この国にも有ったのね。三大なんたら。日本人も結構好きだよね、こういうの。三大珍味とか、三大祭りとか三大河川とかね。


 それはともかく! 温泉だっ!


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