表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
43/54

浴場には予想外が付きものです。←そんな法則知らない!

 昨日更新しようと思ったんですが、なかなか筆が進まず……。


 インスピレーションって突然降ってくるんですね。分かってはいたんですが、ついさっき思い知りました。

 今、俺は絶賛混乱中だ。理由はたった一つ。紆余曲折を経て、俺しかいない筈のこの場所に、何気に騎士団長よりも強いこの国のトップと、その騎士団長が現れたからだ。


────ほぼ全裸で。


 ここで誤解してはいけないのは、場所が王城内に造られた大浴場でありその格好(ZE・NN・RA)をしていることは何ら不思議ではないことだ。寧ろこの場に相応しい格好だと言える。──それも、やっているのが、国王でなければ、の話だが。


 かけ湯等を終えて一息ついた彼は、おもむろに言葉を発した。


「ありがとう」


「······? 何がだ?」


「国をだよ」

 そして、深々と頭を下げた。


「……っ!? オイオイいいのかよ、あんた! 国王がそんな真似して!!」


「いけません! 後の勇者様とは言え、まだ彼は一介の冒険者でございます。この事が知れたら大事件に発展してしまいます。今すぐ顔をお上げになってください!!」


「……バリーよ、権威とは衣の上から着るものじゃ。裸の王様などいまい。のう?」

 

「──!? そ、それは、そうですが……」


「儂は、この国を愛するものとして、そして何よりも一人の父親として、礼を述べておるのじゃ。聞けば、娘二人の命も助けてもらったらしいしのう。」


 なんという器の大きさ。これが名君と呼ばれる人物なのか……!

 それにしても、最近、最新刊が発売されたピンクの表紙で、〇皇の一角が中央に描かれた、漫画の砂漠の国の国王と似た言葉だな。まさに、王の鑑、って感じだ。(……? 時系列? なにそれ、美味しいの?)


「そういう事でしたら、オレからもお礼を言おう。この愛する国の国民として、そして(副団長)の友の一人としてヤツ(シュリアス)を葬ってくれて、ありがとう」


──ガラガラガラッ!


「「「……?」」」


「「「エッグッ……ヒック……ズズっ」」」


 な、何何なになに!? 何が始まるの!? 入ってきたのは完全武装して涙ぐんでいる、4人の兵士達。意味がわからない。敵はここには居ませんよ〜?


「お、お前ら、国王様の護衛だろうが! 何が起こっても対処可能なように、外で待機しとらんかい!!」


 ああ、護衛だったのね。俺の困惑をよそに、ヒートアップしていく彼ら。


「それでも! 国王様や団長の話を聞いたら、いても立っても、いられなくて!!」


「無礼だってことは重々承知してます。しかし! 我らにも貴方方と同じように、愛すべき妻子、友情を一緒に育んだ仲間がいるんです! もし、魔族共が街へと進行していたとしたらゾッとします。」


「さらに我らが敬愛する国王様の手によって、発展し続けてきた、母国の民なんです! ここで勇者様に出会ったことも、何かの縁!!」


「彼ら、彼女らを代表して、どうかお礼を言わせてください。貴方様のお陰で、大した被害も出さずに、今日という日を無事に終えることが出来ます。」


「「「「この国を救って下さり、ありがとうございましたッ!!!!」」」」


「お、お前ら……」


 まさにシュバッ! と擬音がつきそうな程に一糸乱れぬ、最高位の謝意。行われたのは土下座である。団長は情に弱いのか、薄らと目に涙が溜まっている。国王は目を閉じて、黙って聞いていた。


 勿論、彼らは任務中であり、突然乱入してきた事もあって、フルプレートだ。実は“シュバッ!”ではなく“ガッッチャンッ!”だ。どうでもいいか……。


 裸の男3人に、フルプレートの男4人。傍から見ると非常にシュールだ。なにしろ、まだ土下座しているからね。もう止めていいんだよ? その誠意は伝わったから。悪いことは言わないから、任務にもどりな? 


 ……解せん、解せんぞぉ。何故、期待の篭った目で俺を見るんだ、国王と団長よ。俺にコメントを求めても無駄だぞ。


『勇気を振り絞って言った、彼らのために何か一言お願いします。』


 頭に響いたのは彼女からの念話。


『ちょぉい!? エミューちゃぁん! 覗かないでっていったよね!? しかもそれ、緊急時に、って渡した道具使ってるよね?』


『ですから、覗いてませんって♪ 会話を聞いていただけですから。それに、今が緊急時ですよ』


『それ……盗聴って言うんだよ……。』


 どこら辺が緊急時なのだろうか。ここにいたら、小一時間ぐらい問い質したい。いや、いたらいろんな意味で困るんだが。


『ギクッ……まぁまぁ、お願いします。彼らの為にも。』


『やっぱりいるの?』


『はい♪』


 ハァ……ヤレヤレ。彼女に免じて人肌脱ぐか。


 だが、これだけは、言わせてもらいたい。


──どうして、こうなった……

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ