面倒事はイヤなんだ……! だが、メイドさんも捨てがたい
お久しぶりでございます。
今日、電車でお年寄りに席をお譲りしたんですが、(偽善的なのはわかってます。)その女性がバックからスマフォを取り出し慣れた様子で操作していたことに驚きました。
昨今のお年寄りってパワフルだなぁ、としみじみ思いました。そう考えると日本の定年っていささか早いのでは? と思ったり……
前置きが長くなりましたが楽しんで頂ければ幸いです。
「結局、お主は何者なんじゃ? だいたい予想はついとるがな。」
「じゃあ必要ありませんね。うん。それでは、ごきげんよう。」
なんか面倒臭くなってきたし、早く帰ろう。どうせこの状況だと勇者誕生の儀までしばらく日にちがかかりそうだし。もともと出る必要も感じなかったし。そうしよう、そうしよう。
何よりアリエス荘の飯が俺を待っているゥ!!
騒ぎが大きくならないうちに颯爽と(自己評価)執務室の出口へむかう。
「待て待て待て、どこに行く気じゃ!?」
しかしそうは問屋が降ろさず、国のトップのくせに騎士団長よりも強いおっさんが、引き止めてきた。つうか帝国と言い、この国と言い、最高権力者いくら何でも強すぎねえ? まぁ、どうでも良いんだけどね。
おっと、思考が逸れた。修正、修正っと。
「どこって、アリエス荘?」
「(なにゆえに、疑問形!?) とと、取り敢えず
、おおお落ち着くんだ。」
「(俺はこれ以上無い程に冷静なんだが。寧ろアンティカノス王が落ち着けよ。)
……あぁ、騎士団長の怪我の治療が中途半端でしたね。」
「そ、それもそうだが(忘れてた、なんて言えんのう)この騒動の一番の立役者を何もせずに送り出すなど言語道断、アンティカノス王国の名に泥を塗る行為じゃ。」
あれ? 何でそんなことが分かったんだ?(一応、自覚はある。王国軍のほとんどは手も足も出てなかったからね、フッ)
すると顔に出ていたのか、王は顔に若干の怒気を浮かべ懐から1枚の紙を出しヒラヒラとさせた。
心の中で鼻で笑ったのがバレたのかな? ココロの中だったのに。
「儂には1人の師匠がおってな、その方にこういった有事の際に諜報と言うか戦況の報告を頼んであるのだ。情報を扱う故に信頼出来る人物でないとな。」
信用ではなく信頼、ね。
「もともと、勇者誕生の儀の準備の時点で何かきな臭かったからのう。」
「……」
「ぐ、グウ……カハッ。ハァ……ハァ。……はっ!?」
唸り声を上げてゾンビの様にゆっくりと起き上がり、キョロキョロし出す騎士団長。
「やっとお目覚めかい? いささか遅いのではないかのう?」
「も、申し訳ございません。」
「鍛錬が足らんかったか、それとも鍛え方が悪かったのかのう……?」
「い、いえ。そんのことは断じてございません。」
「あっ! そうじゃ。ここに適任がいるではないか。」
「何の……って、ああ、そういうことですね。……そう言えば、そうですね。既にあれだけの実力があるのであれば文句はないですね。」
「……そんな人いるんですか?」
雲行きが怪しくなってきたので惚けておこう。(何に対してだろうか?)
王と団長がジィーと見てきたので視線を追いかけ後ろを振り返る。
「「お前だよッ!!」」
………………。
…………。
……だと思ったーッ!
イヤだ、イヤだ、イヤだー。誰が好き好んでむさくるしい(予想)おっさんの面倒を見なければならんのだ。絶ッ対嫌じゃ〜!
想像したけで、自分の頬が引き攣るのがわかってしまった。
「それって俺にメリットないですよね?」
「そんなことは無いじゃろう。鍛錬の場所も提供するし、高レベルの衣食住も保証する。なんなら専属のメイドもつけてやっても良いぞ。」
め、メイドさんだと……!? くっ、何とも捨てがたい選択肢を持ってくるんだ!? だが面倒事と見ず知らずのメイドさんと比べるとやはり……いや、でも……うーん。捨てがたい、実に捨てがたい。だが、俺は──
「鍛錬は森で、衣食住は既に問題ない。ついでに一生遊んで暮らせる金もギルドに預けてある。」
──名残惜しいが、そちらには靡かない……!
「そ、そういえばそうじゃったのう。(どうしたもんか……)」
──ビッターン!
王が思案に暮れ始めると、突然扉が勢い良く開いた。そこから出てきたのは……
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