VS魔族 part7
昨日更新したかったんですが寝落ちしました。
「さて、次は貴方の番ですよ、っと!」
──何が? いきなり何の話か分からんが取り敢えず執務室には無事到着。
言葉を発するや否やアレクの心臓に突きを放つ。
え? ちょっ、マジで!? 間に合わないよ、それは。んな到着した直後にそれはないよ。
──ドスッ
あぁ〜、なんて彼女に伝えればいいんだよ?
無常にも寸分違わずシュリアスの剣はアレクの心臓を貫い……あれ? あれあれ?
血が出てないよ? グッサリ逝ってたのに……
あーー! 木の人形だ!! 瞬時に入れ替わったのか。やるなぁー、王も。
「よし。これで俺の長かった任務は終了。やっと貴方様への元に馳せ参じることが出来る。」
甘い甘い、砂糖よりも甘い。この世界にもあんのかな?
「ははっ、それはどうかな?」
はらね?
「……!?」
驚きで言葉が出ないようです。
回想、終了。お疲れ様でした?
今現在、この国の王だと思われる男性と魔族が交戦中であります。剣と剣がぶつかり合う度にオレンジ色の火花が飛び散り剣速も白衣の師匠には及ばないまでも結構な速さであります。
おっ? なかなか着かない決着に魔族が焦れたのか、大振りになったところを王が素早く切りつけた。が、流石魔族と言うべきかとっさにバックステップで避ける。あ、薄ら血が滲んでる。避けきれなかったんだね。
ん? 今度は王が疲れかどうか知らないが足元がふらついた。そこを逃さずに魔族が切りつける。と思いきや、右斜め後ろに剣がぎりぎり届かない場所まで下がり完全に振り下ろしたのを確認し袈裟懸けに切りつける。あ〜誘ったのね。まぁ、流石魔族と言うべきかバックステップで避ける。あ、薄ら血が滲んでる。避けきれなかったんだね。
あれ? さっきも同じこと言ったような。と言うか俺ここに来た意味ある? じわじわと追い詰めてる感じだし、このまま行けば勝てそう。いや、本当に俺が来た意味あんのか? 王女あんなに悲痛そうな顔してたのに……もしかして王の実力知らないのかな?
きっとそうだ!……そうに違いない……そうだと言って……
誰も答えてはくれないが、部屋の中を見渡す。
そういえば、騎士っぽい人がぶっ倒れてたような……いたいた。あの人だ。こりゃ結構ヤバイな。早く治してやんねぇーと。
ほいっと。
俺が〈治癒〉を発動するとみるみると深い傷が塞がり完全に血が止まる。青くなってた顔にも生気が戻る。
普通の人が〈治癒〉唱えてもここまではならないらしい。白衣の師匠が言ってた。
──ドガァーーン!!
うん? 治療してたら戦況が変わったのか王はさっきとあまり変わらないとこに立っているが、もともと魔族がいたところの延長線上で土煙(?)が立っている。
「やったか!?」
あかん、それは生存フラグや。
──ガラガラ、ガラガラガラガラ
ガレキを押し退けてきたのは案の定、さっきまで王と死闘を繰り広げていたあの魔族だ。
「よくモ、よクモ、ヨクモ、ヨクモォ! この、コノコノ、オレニ、オレニィッ、ヒ、ヒザヲォツカセタナァ!! ブッッッコロシテヤラァ!」
プライドが無駄に高い系の人(魔人?)か。
「どうじゃったかの? 儂の〈火の槍〉は? 戦いながら魔力を練るのはなかなか骨が折れる作業じゃった。しかし、手負いの貴様ではやれることが絞られると思うが。まだ戦うのかい?」
もう火に油をそそぐのは止めたげて。カレのライフはもうゼロよ。
──ブッチィーーン!
何かが切れる音が聞こえた。
「コロス、コロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスゥ!! ガァーーーーーーーーー!!!」
不味いな。完璧に我を失ってる。しかも、目は真っ赤になり白かったところは真っ黒になっている。筋肉は異常なほどに盛り上がり、血管が不気味に脈打っている。禍々しい魔力が魔族の周りで渦巻き秒をおく事に濃くなっている。
持っていた剣を放り捨て、足を肩幅に広げ半身の体制をとると高速で移動し、構えていた拳で王の顔に向かって殴りかかる。
王は完全に油断しているたのか体が硬直している。
しゃーねぇーな。
──パシッ!
俺は魔族よりも早く動き王の前に立ち拳を受け止める。
「だ、誰だい? 君は。」
余程驚いたのか威厳のない声で王は俺に尋ねてくる。
「あー、通りすがりの者です。」
面倒臭いので取り敢えずこう答えておいた。




