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side   ←特に深い意味はありません

遅くなりました……(汗)


ところで皆さんサラダピーマンという野菜をご存知でしょうか?先日、祖父から送られてきたのですが(畑で作ったらしい)ピーマン特有の苦味などが全くなく衝撃が全身を駆け巡りました(嫌いなものは今のところ無いんですが)。これほんとにピーマン?って感じです。

小さいお子さんにはオススメです。しかし、ピーマンを味わいたい方は不向きですね。

 side  騎士団長


 そいつがギルドに入ってきた時はオレは思わず目を疑った。言わずもがな、勇者として異世界から召喚した次の瞬間には再び眩いばかりの神聖な光に覆われ瞬く間に消えてしまったはずの黒髪黒目の少年が戸をくぐって来たからである。


 諸君は、何故そんなに簡単にあの少年が勇者だとわかったか? と疑問に思っていることだろう。

 それには理由があるいくつかある。一つ目に漆黒のごとき目と髪をもつ人間は、長年騎士としていろいろなところへ赴いたことのあるオレでも“ある方”を除いて他には見たことがない。

 “ある方”というのは諸君にはおおよそ想像がついているだろう。

 そう、第一皇子として生まれ、皇帝家のしきたりに従い4年の冒険者生活を終え現皇帝の座についた『暴帝』である。

 その『暴帝』に負けず劣らずの衝撃を我々に与えた少年は、独特の魔力を内包していたのを覚えている。


  これが二つ目の理由であるが、これには些か自信が無い。勇者召喚に立ち会った時に一瞬感じ取れた魔力よりも今は、質、量共に大きく違い鋭く研がれたナイフみたいな印象を受けた。

  否、それではまだ生ぬるい。遥か東方に存在すると言われる島国で生産される、切ることに特化した刃物、“カタナ”を否応無く連想させられた。

 この1週間弱で彼はいったいどんな体験を積んだのだろうか? 気になって仕方がない。きっと濃密な時間を過ごしたのだろう。

 考察はここぐらいにして、一刻も早く姫様にお知らせしなければ。




 ♦お忍びで偶然(・・)来ていた騎士団長。姫様と言われる人物に勇者のことを報告したことが後の王国の運命を、ひいては1人の女の子の運命をも大きく変えてしまうなんてことは知る由もなかった。

  この決断(?)が英断かどうか判断することができず、騎士団長が悶々と悩み続け墓場まで持っていくなんてことも勿論、彼が知る由もなかった。




 side  受付嬢


  昔、冒険者として活動していた私は、カレがギルドに入ってきた時、二重の意味で驚きました。

 まず、この世界では類を見ないほどに艶やかな漆黒の如き黒髪、澄んだこれまた漆黒の如き黒目を持っていたことです。是非この手で梳いてみたいものです。……ナイショですよ。まださして親しくないのに、こんなこ言ったら引かれてしまいます。


 次に一見すると華奢で荒事には全く向いていなさそうな体なのに体の軸は全くブレず、よくみると、しなやかで引き締まった筋肉を身につけていることがわかります。パワーではなくテクニック重視なのでしょうか?

 それにしてもあの時は驚きました。いきなり周囲の音や光景が見えなくなりカレの情報しか入ってこないのです。綺麗でそれでいて、どこまでも透明な漆黒の瞳に射抜かれ、カレの心音にドギマギしました。

 次に気が付いた時には、新人になにかとイチャモンをつけて嫌がらせをするあの人が倒れてました。あの人は、私にも他の女性職員にもセクハラをしようとするイヤなやつなので、その時はザマーミロと思ったものです。


  まだまだ、驚きは尽きません。カレがここに来る時に仕留めたという高ランク、又は大量の魔物の数々。それらは全て一刀(打?)のもとに切り捨てられておりました。それだけでカレの力量が伺えるというものです。

 これは冒険者ギルド始まって以来の大物に成り上がるのではないでしょうか。今から成長が楽しみです。

 今更なんですが、会って数十分の男の人をか、カレだなんて……は、恥ずかしくなって来ました




 ♦そんな回想が行われていることなどつゆほども知らない周りの職員は、突然耳まで真っ赤になった彼女をある人は不思議そうに、ある人はニヤニヤとした笑みを、またある人は面白くなさそうな表情をしていた、又は浮かべていた。




  side   第一王女(姫様)


 休日にお忍びでギルドへ行っていた私の護衛でもある、騎士団長がこんな情報を持ってきてくださいました。

  なんと、あの勇者様が冒険者登録をしにギルドまで来ていたというのです。しかも、一般的な冒険者では手も足も出ないような魔物を素材買取に出しており、もはや指導など必要なく即実践で使える、とのことです。

  余り人を“使う”といった表現をしたくはないのですが正確に皆様に伝える為に騎士団長の言葉を敬語などを省いてお伝えさせていただきました。

  では、早速“あの方”に王城への招待状を書かなくては……

 “あの方”にまた会えるなんて夢のようです。今から胸が高鳴って仕方ありません。



 ♦ この招待状が結果として全ての惨劇を殆どと言っていいほど未然に防ぐことになるとは、繰り返しになるが誰も知る由もなかった。

  そして、どうやら一目惚れをしていたらしい王女様の夢にまでみたシチュエーションが訪れることなんてことも……



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