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ギルドdeテンプレ?

午前中にアップしたかったんですが、なかなかそうも行きませんでした。


 てくてくと彼女(そういえば、名前を知らない。……セニーブだって。)とギルドへ歩く。途中で服を買い(勿論貸しだ。え? 子供相手に厳しくないかって? 金のことは小さい頃からしっかりしとかないと、金に奔放になる、ってのが自論なんでそこんとこヨロシク。)


 ともかく、動きやすい服を買い、露天で食べ歩きしやすい串焼きとハンバーガー的なやつで昼食として(これは、奢り。 ? 解りにくい? ほっとけ。)ギルドへ。



 ドアを開けると強面のおっさん達がこちらを睨んできた。テンプレくるよね? 期待していいよね?



 ♦久しぶりの登場です。え? 誰? そんなつれないこと言わないで。俺だよ。俺。余計わからん? あ、はい。ナレーターです。彼があのテンションなので、変わりに描写を。


 中に入ると、まず目に入るのは向かって右側にいる見目麗しい受付嬢。受け付けカウンターは10個程あり、場所によって役割が違うようだ。例えば、依頼クエストの受注、素材の査定、買取り、そして冒険者登録。


 肝心の中は二階建てで、吹き抜けになっており、1階にはBランク以下が、2階にはAランク以上が、思い思いに過ごしている。


 そして入ってきた彼withセニーブを睨んだのは1階にいる図体だけ(・・)がいい、おっと、口が滑った、ガタイがいい強面のおっさんもとい、オニイサンたちである。残りの1階にいる人たちはニヤニヤと笑い、2階にいる猛者たちは、少しばかりの驚きと期待を顔に貼り付けていた。


 描写終了。ここからは落ち着いてきた彼にバトンタッチ。ではでは〜




 何か知らんがいろいろ語られとったようで、描写する手間が省けた(?)ので、一番手前にある、冒険者登録のカウンターへ向かう。その際、セニーブは怖かったのか、はたまた懐いたのか俺の服の裾をちょこんと握っていた。長いまつげがついている大きめの目を涙目にして伏せている様子はとても可愛かった。ここで、誤解しては困るので、しっかり釈明しておくと、


  ──断じてロリコンではない!!



 閑話休題(それは一旦置いといて)



 カウンターにつくと受付らしい制服のお姉さんが営業スマイルで迎えてくれた。


 栗色のロングでストレートの髪で、俺とさほど年も変わらなそうな人だ。

  若干釣り上がった、髪と同じ栗色の瞳を持つ美人さんで“出来る”人特有の空気を纏っている。少し近寄り難いかな? 高嶺の花だね。これは。


 受付のお姉さんは、ペコリと一礼して、


「ようこそ冒険者ギルドへ。本日はどういったご用件でいらっしゃいますか?」


「あ、はい。えーと……冒険者の登録をしたいんですが」


「新規のご登録ですね? お連れ様も一緒にでいらっしゃいますか?」


「そうです。」


「かしこまりました。では、こちらの書類にご記入お願いします」


 そういって、一枚の書類を俺に手渡してくる。登録用紙みたいだ。

 えーと、記入内容は……


 名前は、トモナリ

 年齢は17……?   肉体的には18だけど、まぁ、いいか。

 種族、人間(ヒューマン)


 連絡先……宿とかまだ取ってないからどうすればいいか聞いたら、保留でいいからなるべく早く知らせてほしいとのこと。


 そんな感じで、登録用紙に色々と書いていく。

 初心者かとか。接近戦が得意とか(実は魔法の方が得意なんだが、持ち前の想像力で)


 書き終わったそれを、登録料の銀貨2枚(ロレンツォさんからの餞別? から出す。セニーブの分は投資ということでついでに払う。)と一緒に、受付のお姉さんに提出して、登録の手続きをしてもらう。


 するとなぜか、血をここに垂らしてくださいと言われたので、言われたとおり、1滴血をカードにたらして、お姉さんに渡した。


 少々お待ちください、といってお姉さんは奥の方へ入っていった。


 しばらくして戻ってきた。2枚のカードと2冊の厚さ5cmほどのハンドブックを持って。


「こちらが冒険者カードと諸ルールが載ったガイドブックになります。」


 自分で読めってことか。ん? それだと読めない人はどうするんだろう?

 顔にそんなことが出てたのかお姉さんは


「これは一種のアーティファクトで文字をなぞると音声が流れるので、文字が読めなくても心配ありません。」


 これぞご都合主義極まれり、だな。ぶ、文明の利器ってスゲェーーッ!! って叫べば良いのかな?

 ……って伝わる人いるのかな……


 よし、そろそろかな?


 ここで、お姉さんにずいっ、と顔を近づけて〈薔薇色空間(僕だけを見て)〉を発動する。


 ♦説明しよう。〈薔薇色空間(僕だけを見て)〉とは対象者の外部情報を尽くシャットアウトして術師のみの情報だけが与えられる。そのため、術師に対する気持ち、例えば好意なら好意が、嫌悪感なら嫌悪感が増幅する、超ハイリターン、ハイリスクな魔法である。使いどころには充分注意しよう! 今のところ智成しか使えない、筈である。


「…………」


 見つめ続ける。見つめ続ける。

 その際に左手の手のひらを上にして強面のおっさん達に向けて指をクイックイッと動かす。所謂──


   挑発──。



「喧嘩売ってんのか? 貴様ッ!」


 ──と、凄んできたので右手でセニーブの頭を撫で安心させる。


「何とかいえよ。もしかしてビビっちまったのか? ギャハハハハ」


 ──と、強面のおっさんA


「そろそろママが恋しいんじゃないの? 坊や」


 ──と、強面のおっさんB


「ちげぇねぇー、ちげぇねぇー、ギョハハハハ」


 ──と、強面のおっさんC


 予想通りの展開になったので、……なってるたらなってるのだ。すこーしもキレテなんかないンダカラ······


「お姉さん、ギルドでの暴力行為は? お姉さん?」

 

 極力優しく声をかける


「…………ハッ! な、なに? どうしたの?」


「ギルドでの暴力行為は?」


「一切関与しないわ。好きなだけやっちゃって」


一同(((え゛ーーーー!! いつからOKになったの!? 除名処分じゃなかったっけっ!?)))


 盛大な心の声が聞こえたが万事予想通り!


「だってさ。掛かってきなよ。脳筋さん♪」


「んだとゴラァ!怪我しても知らねぇーぞ」


「ハイハイ、御託はいいから」


「オラアァァァア!!」


 丸太より1回り小さい剛腕から繰り出される拳。


 ──パシッ   ←腕を掴む音

 その際冒険者達に向かって濃密な殺気を向けることも忘れない。


 ──ビッタァーーーン!!   ←綺麗に決めた背負い投げの音


 ──ガクッ   ←白目を剥いて気絶



「ハハッ、人を見た目で判断するなんてまだまだヒヨッコだね。出直してきなよ坊や。もっとも、聞こえてはないだろうけど。ね?」


 最後の“ね?”は他の冒険者に向けたもの。そしたら何を勘違いしたのか、首が壊れるんじゃないか? ってほどガクガク縦に振っていた。2階の猛者達は感心したような顔をしていた。



「すいませーん。ここに粗大ゴミが有るんですけど。片付けてくれませんか?」


 そう言いながら、ガスガスと蹴る。


「誰も何もしないのなら、こちらで赤い花を咲かした後に消しますけど……」


 言い終わるやいなや、ゆっくり空間圧縮。あの肉塊(笑)がミシミシと音を立てる。


「な、何をしてるの?」


 〈薔薇色空間(僕だけを見て)〉の影響でほんのり頬を赤く染めた美人のお姉さんの隣のカウンターにいた、男性職員がいち早く我に帰り聞いてきた。


「何って〈空間圧縮(邪魔だよ、そこ)〉だよ?」


一同(((何故、疑問形ッ!? そして、えげつなっ!!)))


「ストップ、ストーーップ。こちらで処分しとくから。」


 変な汗を大量にかきながら男性職員が言ってきた。


「なんでそんなに汗だくなの?」


男性職員(だ、誰のせいだと思ってるんだーー!!)


「まぁ、いいか。」


 男性職員(良くないからーー! ちっとも良くないからなっ!? 覚えてろよ。コンチクショーッ!)



 不憫な男性職員の心の声は、もちろん誰の心にも届かず虚空へ消えていったのであった。



 なんだかんだで、セニーブに甘い智成であった。



 裏設定 其ノ壹


 ──魔力を扱う量が多ければ多いほど見目がととのっていく。


経緯

 一昔前、人類最強の魔法使いがいた。

定説として扱える魔力量の多い親から生まれた子供はその性質を大なり小なり受け継ぐ。

 しかし、その人類最強の魔法使いはゴブリンの方がましじゃないかってほど醜い顔(醜いのは顔だけで性格はイケメンだった)をしていた。

 あまりの醜さに次々と婚約者が逃げ出した。国から与えられたり、奴隷契約をした、相手でも、だ。その結果、その魔法使いに子供ができず、優秀な魔法使いが激減してしまった。またそのタイミングで魔族が侵攻。その、結果人類は窮地に立たされることになった。

 それを哀れんだ神様が扱う魔力量が多ければ多いほど、容姿が整うようにした、と言われている。

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