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とあるダンジョンの探索記  作者: アイネコ
第三章、人々の暮らし
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作戦決行前日、2

さらっと書けてしまいました。





「はあ…… しみるうぅ~」


 マナ酔いの疲労を解消すべく、仁は大浴場にて湯に浸かっていた。


「すっごっ! こんなに広いお風呂なんて羨ましい!」

「ちょっ! ルナさん、ここは男湯ですよ!」


 ルナは、仁の造った大浴場を探検している。


「風呂場で騒ぐな! 入りたいなら、女湯へ行け!」

「あら、居たのね。 こんなお風呂なんてないから許して。 ずっと水浴び暮らしだったのよ」


「いいから、女湯へ行けよ! まったく……」

「すみません、ほら行きますよ」

「ん、隣よね? おじゃましました~」


 アリアはルナの手を引き、女湯へと連れていく。



「女達はやかましいな、風呂はじっくり入るものだろう」

「そうだな、ゆったりと入るのが良いな」

「お前達も居たのか」


 女子たちが去ったと思ったら、いつの間にかレドとリウが湯船に入っていた。

 

「戦場にでると、中々風呂には入れないですから、使わせて貰っております」

「そうだな、明日の為にもゆっくり温まるといい」

「「はっ」」


 そんな会話をしていると、洗い場の入り口から配下の者達も入ってきた。

 ぞろぞろと30名程が入って来たのだが、4~50人は入れるので問題はない。


「おお、やはり主でしたか」

「ん、お前達も風呂か、ゆっくりしていけよ」


「ありがとうございます。 明日の為にも使わせて貰います」

「他の連中は待機か?」


「はい、交代で使わせて貰おうかと思いまして」

「そうか、ならもう一つ造っておくか、待たせるのも何だしな」


「ありがとうございます」

「ハハ、俺にはこんなこと朝飯前だ、気にせず使えと言っといてくれ」


 そんな事を話しつつ、仁は風呂から上がり脱衣場でフルーツ牛乳を飲み、着替えを済ませる。


 大浴場から外へでると、配下の者達が順番待ちの列をつくり、入り口脇にズラッと並び待っている。


「おお、なんだもう並んでいるのか。 ちょっと待ってろ、もう一つ建てるからな」

「「「ありがとうございます!」」」


 女湯は足りているので、男湯だけの更に大きな浴場を隣の空き地に建てる事にした。


 ある程度のサイズと構造を魔方陣に描き出し、設置する方向と場所を調整して召喚する。


 ボフン! と現れた大きな施設に、並んでいる配下達の声が上がるが、ただ建てただけなので、次の作業へと取り掛かる。


 出来た建物の裏手に回り、排水溝を大浴場の排水溝へと繋げ、貯水槽を新たに設置して、新たな浴場へと配管作業をこなし、水を貯め始める。


 水まわりが終わった処で、今度は浴場のボイラー室に向かい、湯を沸かす為に燃料となる魔石をボイラーに組み込んだ。

 後は水を循環させて、ボイラーのスイッチを入れるだけである。


 貯水槽の止水栓を開き水をボイラーへと流す。

 次にボイラー側に水が入り次第スイッチを入れる。


 水は浴槽にまで達し、やがて浴槽から溢れだす。

 その溢れた水が排水溝へと流れ、やがて浄水場へと流れ着く。


 浄水場のプールへと貯まっている水へと混ざり合い、軽い汚れは次のプールへと流れていく。


 このプールにはスライム達が泳いでいるので、プールを通るだけで水は浄化されていく構造になっているので、浄化された水はポンプで上流にある貯水槽へと注がれ、浴場へと循環されていくことになっているのである。



「後は、お湯になるまで待てば使えるからな、もう少しだけ待っていろよ」

「「「ハイ!」」」


 仁が作業を終えて、大浴場前で列に並ぶ配下たちに声を掛けると、二手に分かれて並び始めた。



 ◆ ◇ ◆



「ああ、温かい…… お風呂はこうじゃないと」

「ルナさん、はしたないですよ」


 ルナとアリアは女湯の浴槽でくつろいでいた。


「だって気持ち良いんだもん」

「せめてタオルで隠しましょう」


 アリアはバスタオルを巻いているのだが、ルナは自前の毛皮のみなので、濡れた毛並みは体に張り付き、体形が露わになってしまう。


「大丈夫よ、女子しか居ないんだし、普通は湯船にタオルは厳禁なんだから」

「アリアさま、ルナさんには必要ないかと……」


「ん? どういう事?」

「だって…… フフ」


 サチコはタオルで体を隠しているが、ルナの小さな胸を見て勝ち誇った。


「ああ、失礼な! あんただって似たようなものでしょ!」

「なになに? なんニャ?」


 ルナとサチコが言い争っていると、そこにミケが乱入してくる。


「「な、なん、だと……」」

「ん? どうしたニャ?」


 ルナとサチコはミケの胸元を見て驚愕する。

 体毛に覆われてはいるが、二人とは明らかにサイズの違うものが、存在しているのである。


「あっ! アリアさまニャ!」


 ポフン、と猫化したミケはアリアの元へとすり寄った。


「あらあら、ミケは甘えん坊ね」

「フミャ~♪」

「「フフ」」


 猫化してただのネコとかしたミケの姿に、ルナとサチコはホッコリするのであった。




アウトな表現があるようでしたら、ご一報ください。



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