ルナvs仁 後編
短いですが投稿します。
仁はマルスと別れ、封印の間を後にする。
「まったく、封印があるのにこれかよ」
仁がぼやいていると、金色の大きな狼が封印の間から飛び出してきた。
「おお!? はやっ!」
金狼となったルナは、全速力で突進してくる。
「ガアァァ!!」
仁は突進を避けたが、すれ違いざまに腕を持って行かれた。
「プッ、柔らかいわね。 人を下に見ていた割に、大したことなさそうね」
ルナは突進を辞めて、咥えていた仁の左腕を吐き捨てた。
「ああ、すまない。 評価を2段階あげるから許してくれないか?」
「はっ、今さら命乞いかしら? やっぱり気にくわないわ。 死んで後悔しなさい」
仁はルナの実力を2段階上に評価を変えたが、逆に怒らせてしまった。
「やれやれ、本気なのね。 仕方ないか脳筋だしな」
戦闘中なのに、仁はぼやきながらルナの最突進を躱す。
「ガアァァ!!」
最初の突進と同様に、ルナは仁の腕に噛みつくが、捉えたはずの右腕は無かった。
「ふう、人の腕を何だと思っているんだ? じゃれるにしては酷いよな」
ルナの突進を受けたはずの仁は、自分の左腕を拾いあげ元の場所へと戻し、エクスポーションを振り掛ける。
「よし、左腕は返して貰ったし、お仕置きをしますかね」
仁は光の剣と盾を装備した。
「ハン、何よそれ? まさか私を斬るつもりかしら?」
「ん? 斬りはしないよ。 死んじゃうしな」
すると、ルナはマナを溜めて咆哮を放った。
ルナの咆哮は真っすぐ仁に迫り、仁は盾を構えて咆哮を受け止める。
次の瞬間、盾で受け止めた咆哮は衝撃波と変わり、仁を飲み込んだが盾を前にして身を屈めた処に、ルナが飛び込み仁に激突する。
「ぐっ、重っ」
仁の動きを止めたルナは、すかさずその盾ごと噛みついた。
だが噛みつき砕く筈の盾はまったく砕けず、逆に己の牙がミシミシと悲鳴を上げだした。
これはマズいと判断したルナは、咥えた盾ごと仁を振り払う。
「グルル…… な、なによその盾、硬すぎるんですけど」
盾ごと投げ飛ばされた仁は、ゴロゴロと転がり立ち上がる。
「ペッペッ、こりゃひでぇ。 口の中に土が入ったじゃないか」
「ハッ、その程度で済んで良かったじゃない。 私の歯で噛まれて砕けないとかおかしいわ」
「まあイージスの盾だしな、砕けはしないよ」
「はあ? イージスの盾ってゲームじゃないんだし、そんなの在るわけ……」
ルナは、ファンタジー小説に登場する伝説的な盾を否定するが、ここがファンタジー世界であることに気づく。
「ここはファンタジーの世界だし、有りで良いんじゃないか? 因みにこっちの剣はエクスカリバーです。 斬る気は無いが避けろよ」
「な、何よそれっ!? チートなの? マジムカつくんですけど!! あたしの頑張りを返してっ!!」
「悪いな、次はこっちの番な。 死ぬなよ? 死んだら蘇生するけどな」
会話の終了と同時に、仁の気配が消えた。
「えっ!? 何それ?」
ルナの眼には仁が見えるが、気配が無かった。
「まず1発目」
ドカンとルナの腹を打ち上げ
「で、2発目」
ゴスッと何かが横っ腹をえぐり
「はい、お終い」
吹き飛んだ先に仁が現れ、盾を頭に叩き付ける。
「フギャッ…… チート、良くない。 チートは、駄目…… ぜ、絶対……」
ルナはカウンターで頭を殴られ脳振とうを起こし気絶した。
「ふぅ、ジェットと遊んでて良かったぁ。 でなけりゃ、適わんよ」
戦闘後の話を書こうと思いましたが、思ったより長くなりそうだったので、カットしました。
明日の月曜日はお休みにします。




