予感
少し遅れましたが、書けたので投下します。
24階層、2日目
仁達は仮拠点を設置しつつ、ワーウルフの案内により目的の村へとたどり着いた。
「ここか?」
「ああ、少しここで待っていてくれ。 話をつけてくる」
ワーウルフはそう言うと村へと入っていった。
待つこと15分、ワーウルフは戻って来たが、ひとりの老いたワーウルフを連れて来ていた。
「待たせたな、こちらはこの村の長だ」
「ようこそ、ワーウルフの里へ。 神の使徒様たちとお目にかかれて光栄に御座います。 今夜はこの村にて、ゆるりとお過ごし下さい」
「それは有難い。 俺は田中仁。 後ろに控えているのは俺の部下たちと『剣神』のマルスだ」
「俺が剣神のマルスだ。 よろしく頼む」
「あたしはミケで、こっちがレド、此奴がリウだニャ。 世話になるニャ」
「「おい!」」
若干雑な自己紹介ではあったが、こうして無事にワーウルフの里へと入れたのである。
◇ ◆ ◇
「んー、良いところだな。 落ちつく」
「そうだな。 独特だが悪くはないな」
ワーウルフ達の住居は、木造で土壁のどことなく和風の家であった。
「うちらのと違って、木と土で出来てるニャ」
「面白い造りだな」
「ふう、懐かしいな」
「どうかしたか?」
仁は、以前に暮らしていた古民家を思い出していた。
「ん、何でもない。 疲れたし、皆もしっかり休めよ。 ここを過ぎれば最下層だからな」
「「「ハイ」」」
色々と調べたいこともあったが、ここ二日間の強行軍の疲れを思い、この日はゆっくり休む事にした。
◇ ◆ ◇
翌日の朝、仁はジェットを連れてこの村の長のもとへと向かう。
「おはようございます」
「あ、これは使徒様。 おはようございます」
長は仁を認識すると、作業の手を止め挨拶を返してくれた。
「昨日はすみません、ろくに挨拶も出来ずに寝てしまい」
「いえ、使徒様方は我らの守り神、ケルベロス様を救って下さるのです。 どうかお気になさらず」
仁が頭を下げると、長は恐れ多いと恐縮して見せる。
「その事なのですが、少しお話を伺いたいのだが、よろしいですか?」
仁はジェットを呼んで、長に色々と話を聞いた。
ワーウルフから聞いた話の確認や、伝承された事柄や言い伝えなど、足りない情報を集めるように話を聞き出した。
長から得られた情報は3つ
ひとつ目は、25階層には封印があり、その封印を維持している巫女が常駐していること
二つ目は、その巫女たちを束ねているのが、里長のルナという銀髪の乙女であること
そして三つ目は、解けかけた封印を再度封印した時期は約千年ほど前であり、ここ百年ほどは封印が不安定になり、里長が付きっきりであると云うことであった。
「そうですか、ありがとう御座いました。 色々と不明な点も分かりましたし、明日には25階層へと向かいます」
仁の言葉を聞き、長は深く頭を下げる。
「使徒様には、どう感謝すれば良いか分かりませんが、どうかケルベロス様や里長のことを、よろしくお願いします」
「分かりました。 最善をつくします」
仁は村長と別れ、村から出発することにした。
◇ ◆ ◇
「準備はいいか?」
「こっちはいいぞ」
「うちらもOKニャ」
「「ハイ」」
仁は皆の声を聞き取り、出発の声を上げる。
「では、出発ー!」
「「「おお!」」」
仁達の出発を見送りに出て来た住居数名が手を振っている。
そして、ここまで案内してくれた、ワーウルフが声を張り上げる。
「仁殿、ケルベロス様や里長をよろしく!」
仁は片手を高くあげ、ワーウルフに応えてみせる。
色々と話に違いはあったが、大筋は問題ないと分かり、少しだけだが懸念していた魔神の影も無いと分かったので、彼とはここで別れることとなった。
問題があると為れば、『銀髪の乙女』という言葉に不安が過ぎる仁であった。
(まさか、〇リ〇バ〇じゃあないよな……)
◇ ◆ ◇
「ちょっとぉ! そこ、代わんなさい。 いい? あんたたち、もっとマナを絞りなさい。 イメージよ、イメージが大事なの。 援軍が来るまで持たせるのよ。 いいわね!」
「「「ハイ、ルナさま!」」」
巫女たちの返事に気をよくしたルナは、急にもようする。
「へーーックシェッン!!」
「大丈夫ですか? ルナさま」
「ええ、また何処かで誰かが私に惚れたわね。 美少女って罪ね」
やれやれと仕草をしながら、ルナは満更でもない顔でニヤけるのであった。
銀髪の乙女こと、撲殺のルナ・シルバリオ、御年〇〇と17歳。
うら若き乙女である。(本人談)
新たなキャラ、ルナは急遽つくったキャラなので、今後の活躍は未定です。
ミケとルナコンビとかで考え中……
そして、ブックマークありがとうございます。
今後も頑張ります。




