初クエスト
まずは名前と種族を記入。魔法の有無?これは水・土・風・光・闇と契約魔法、生活魔法を書けばいいのかな?魔力量は分かりません。MPを書けばいいのか……いや、分からないのは空欄にしよ。
次にできることを書いていく。と言われても、何を書けばいいのか…。うーんっと頭をひねっていると、クーガさんが助言してくれた。ふむふむ、依頼掲示板に貼ってある依頼を見て、できそうなことを書けばいいんですね。分かりました!
家事・荷物運び・採取・水汲み・動物の世話・荷物配達などなどなど。枠一杯に書ける分書き込んでみた。こんな見た目だけど力仕事もお任せあれ。
逆に苦手なこと、禁止事項も書く必要がある。例えば高所恐怖症なのに高いところでの依頼を回してしまう、なんてことを防ぐためだ。これは走り回る依頼はNGと書く。クーガさんがこれだけは止めておけ、とアドバイスしてくれたのでそれに従ったのだ。職員さんの言うことは聞いた方がいいしね。
報酬はお金の支払いに丸をした。素材や物とも交換できるので少し面白そうとは思ったが、やはりお金に替えるのが一番安心だ。
最後に推薦者欄のところにクーガさんの名前を書けば、終了!
「記入終わりましたか?」
「はい。お願いします」
「確認します……はい、大丈夫です。それでは魔導ハンコを押させてもらいますね」
職員さんがちょっと形が変わっているハンコを押すと紙が淡く光り、不思議な紋章が浮かび上がった。
「これでテトさんは支援ギルドの一員になりました。まずは簡単な依頼から始めましょうね」
「ありがとうございます」
よかった、無事手続きが終わったんだな。……うん?そう言えば俺、門番の人から貰ったプレート出してないぞ。でもお金頂きますとか言われてないしな…。
「あの、登録費用って……」
「推薦制度を使用した場合は、登録費用が無料になるんですよ」
「あ、そうなんですね」
それじゃあこのプレートは、また別のギルドに登録するときに使おうかな。
「……ここからは1人で大丈夫か?」
「はい。色々ありがとうございました」
「……あぁ。頑張れ」
クーガさんは職場に顔を出すのか、カウンターの奥に行ってしまった。俺は中央に置いてある依頼掲示板を見にいく。最初は簡単な依頼から始めた方がいいって言われたしな。なんかちょうどいいやつ…。
〇訓練場の清掃
冒険者ギルドの利用者が増えて掃除の手が回っていないので、ヘルプをお願いする
推奨レベル:1~
報酬:500G
これいいんじゃないか?向こうで掃除して、終わったらついでにギルド登録してくればいいじゃん。しかもレベル1からできる。うん、これにしよう。
依頼書を手に取って受付に持っていく。
「これを受けます」
「確認します……はい、大丈夫ですね。お気をつけて」
外に出て、まずは冒険者ギルドの場所確認から。マップからメニューをタッチして、えーっと……だいたい西の方にあるな。ということは、右に向かって歩けばいいんだな。
マップを見ながら歩いていると、思いの外簡単に辿り着くことができた。こっちは外観が白いな。汚れが目立ちそうだ。冒険者ギルドの扉を開く。
支援ギルドと違い、受付カウンターが正面にあるな。左側に依頼掲示板、右側に休憩スペースがある。中を見渡しつつ、受付の前に行く。
「こんにちは。今日はどうされましたか?」
「冒険者ギルドの訓練場の掃除をしに来ました」
「あぁ!もしかして支援ギルドの方ですか?」
「はい」
「お待ちしておりました!訓練場は休憩スペース奥の廊下を真っすぐずーっと行った先にあるので、そこにいる管理人に声をかけてください。何をすればいいか教えてくれると思うので」
「分かりました」
長い廊下を黙々と歩いていく。……なんか長蛇の列が見えてきたな。まさか、これ全員訓練場の利用待ちか?これはすごいな、俺は絶対に並びたくない。まぁ今回は訓練利用者というわけではないので、行列の脇を悠々と歩いていくけど。並んでいる人からの「なんだこいつ」という視線がひしひしと感じられる。
最前列に到着。さて、管理人らしき人はー……うん、分からん。でも入り口のベンチに白髭が良く似合うご老人が座っているので、とりあえずあの方に話しかけてみようかな?
「こんにちは」
「おや、こんにちは。────ここの掃除に来てくれた子かな?」
……このお爺さんすごいな。のほほんとした顔をしながら、俺が訓練場に来た理由をピタリと言い当てた。まぐれかもしれないけど、雰囲気とは裏腹に侮れないな。
「そうです。ここの管理人の方に声をかけるよう言われました」
「ほっほっ。私はガルド。ここの管理を任されている」
あ、やっぱりそうですか。なんか薄々気付いていました。
「今日から多くの旅人たちがここを利用してくれてね。それ自体は嬉しいことなんだが、いささか人数が…。とにかく行列をさばこうと回転率を上げているのだが、人の準備はできても場内の掃除が間に合っていない。手を貸してくれると嬉しいよ」
「はい。精一杯やらせてもらいます」
そう言うと、ガルドさんの目が緩まった。それにしても本来はきちんと片付けられているであろう訓練場が、今は見るも無残な状態になっているな。これは腕が鳴るぞ!
今回の小説はサクサク書くことを意識してます。あまりダラダラ長く書くのではなくて、読者様が読みやすいように意識して書いているつもりです。できてますかね?
あと個人的には、ダンディなおじさまの一人称は私でいてほしいです。はい、作者の好みです。




