第9話 家宅捜索
二人を連れて家に帰ると、姉貴とばったり鉢合わせた。
風呂上がりらしい。
ダル着で、髪を無造作にだんごでまとめている。
「え、友だち?」
「うん」
「お母さん買い出し行ってるから、今いないよ」
「了解」
軽く会話を交わして、改めて二人を招き入れる。
「お、お邪魔します」
「うぇーい」
こうして、二人の友だち? が僕の家にやってきた。
◇
部屋に入るなり田所が「家宅捜索だ!」とすごむ。
突拍子もない言葉に、奥田さんがくすりと笑った。
「差し押さえするの?」
「え、なにそれ」
「知らないんだ」
「は!? 知ってるし」
(なんか、この二人いつの間にか仲良くなってない?)
友だち同士が仲良くすることはいいことだ。
なのに……どうしてだろう、モヤッとする。
奥田さんだからだろうか。
「で、ちんちん探すんだよな」
「まぁ、パッと見はなさそうだけど……」
言いながら、ぐるっと周囲を見渡す。
昨日、今日と見た部屋だが、ちんちんなんて一度も見なかった。
「隠れてるのかも」
「奥田さん、普通はちんちんに自我なんてないよ」
「ちんちんが無くなることもねぇだろ」
やいやい言いながら、ベッドの下や机の中を確認していく。
だが、いくら探しても見当たらない。
「やっぱり、ちんちんが転がってるわけないんだよ」
ため息を吐いて諦めようとした、次の瞬間。
田所が声をあげた。
「――おい! こっち来てみろよ!」
彼は、隙間に顔をねじこむようにして机の裏を覗いていた。
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