表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ある朝、僕の“それ”が消えた。  作者: 花束 いと


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

8/21

第8話 ちんちんを探せ

 奥田さんの言葉に、僕はしばらく何も言えなかった。



 ――ちんちんは、本当に消えたのか。



 考えてもみなかった。

 だって、実際にちんちんは無くなってるんだから。



「消えてなかったら、どうなってるんだ……?」

「たとえば、透明になってるとか」

「なる、ほど」



 思わず股間に手を添える。

 ……だが、やっぱりちんちんの感触はない。



「それか外れちゃったとか」

「確かに。家に落ちてねぇの?」

「探してないな……」

「マジかよ!」



 バンッと田所が机を叩いて立ち上がる。



「よし、俺たちで探そうぜ!」

「え……俺たちって、もしかして奥田さんも?」



 こくこくと頷く奥田さん。

 その目は、キラキラと輝いている。



「部屋、散らかってるんだけど」

「大丈夫だよ、気にしないから」

「ちょっとは気にして!?」



 もしかして異性としてすら見られてない!?



「そんな恥ずいか? エロ本でも隠してんの?」

「ないよ、このご時世でアナログなんて……」

「デジタルならあるの?」

「ないからッ!!!

 奥田さん、変なこと言わない!」



 しゅん、と凹む奥田さん。


 しまった。

 ついうっかり、田所にするみたいなツッコミをしてしまった。



「でもよ」



 先ほどまでヘラヘラと笑っていた田所が、腕を組む。



「一人より三人の方が確実だろ。

 ずっとこのままってわけにもいかねぇし……蒼井はもっと、この状況を深刻に考えた方がいいんじゃねぇの?」

「う……」



 思わず、言葉に詰まる。

 まさか田所にこんなことを言われる日が来るなんて。


 僕が何も言えないでいると、田所がニカッと笑顔を浮かべた。



「よし!

 作戦も決まったし、蒼井の家に行くぞー!」

「おー!」



 田所と奥田さんが腕を突き上げる。


 確かに、二人が乗り気でいてくれてるうちに手伝ってもらった方がいいのかもしれない。


 なにより……一人だと心細くなりそうだし。



「……おー」



 少し遅れて、僕も腕を突き上げた。

ここまで読んでくださり、誠にありがとうございます!

評価や感想をいただけると大変励みになりますので、もし楽しんでいただけましたらよろしくお願いいたします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ