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第3話 奥田さん
委員長の名前は奥田さん。
小柄な身長と、丸っこいメガネ。
あとは、おさげが特徴的だ。
「委員長だけだよな、あんなおっぱいデケェの」
後ろの席の女子が「ちょっと」と田所をにらむ。
指摘された田所は、不思議そうな顔で注意を受けた。
きっと、僕も姉貴がいなかったら田所と同じ顔をしたんだろう。
「てか、委員長こっち見てなかったか?
お前のちんちんに反応したんじゃね」
「反応してもらうちんちんがないよ」
「そういう意味じゃねぇって」
分かってるけど。
「聞いてこいよ。次、隣の席だろ?」
「えぇ……」
次の授業は美術。
右が一番、左が二番……と出席番号順に席が変わるから、僕と奥田さんは隣になるのだ。
「もしかしたらちんちんの謎知ってるかも」
「なわけ」
医者でも分からないことを、奥田さんが知ってるわけない。
だが……
確かに、あの視線の意味は気になる。
奥田さんに嫌われるのだけは、なんとしても避けたい。
どうにかして、彼女の真意を探らなければ。
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