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ある朝、僕の“それ”が消えた。  作者: 花束 いと


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第24話 知ってた

「なんで教室の前にいたの? 誰もいないのに」



 階段を降りながら、委員長が言う。

 委員長は、蒼井が教室にいることを知らないんだ。



「まあ、なんとなく」

「? 変なの」



 昇降口まで来てしまった。

 このまま帰る流れは……困るな。



「で、話って?」

「ここじゃ気まずいんだよね。

 公園でもいい?」

「え」

「それか、家?」



 ずい、と委員長が顔を寄せる。

 その動きで、おっぱいが揺れた。


 いつもならガン見するところだが、今は気分じゃない。

 俺は、無理やり顔を背けた。



「男と女が二人きりで家はマズイだろ。

 しかも、蒼井に告られたあとで」

「あ……田所も知ってたんだ。

 蒼井くんが、私に告白したこと」

「誰がお前にLINE送ったと思ってんだ」

「……確かに」



 「それならいいか」と委員長は一人で納得したようにうなずく。



「実は……断ったんだ」

「……マジか」

「私、恋とかよく分からなくて。

 ねぇ、田所はなんで蒼井くんのことが好きなの?」

「ばっ! んなもん、聞かれて答えるわけ――……は?」



 今、なんつった?


 俺が、蒼井のことを好きって……。



「なんで知ってんだ?」

「保健室の目の前で告白してたでしょ。

 だから……聞こえちゃった」



 わなわなと身体が震える。

 顔が、急激に熱くなっていく。



「告白したのがバレたら恥ずかしいの?

 ……ごめん、気が回らなくて」

「いや、だって。

 男が男に告白してるなんて、気持ち悪いだろ」



 俺の言葉に、委員長が首を傾げる。

 そのとき、階段から声が響いた。



「――気持ち悪くない」



 はっと息を呑む。


 まさか……。



 声のした方へ、ゆっくりと視線を動かす。




 そこには、蒼井の姿があった。










ここまで読んでくださり、誠にありがとうございます!

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