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ある朝、僕の“それ”が消えた。  作者: 花束 いと


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第19話 正体

 扉がまたノックされた。

 反射的に身体が跳ねる。



 返事するべきか? これ。

 不審者なんじゃ……。



 俺が迷ってるあいだも、ノックは止まらない。

 むしろ、「ねぇ」「ちょっと」みたいな呼びかけと共に、激しく叩かれる。



「君、一時間以上ここにいるでしょ!」



 なんで知ってんだよ……!!

 まさか、未成年好きの変態か!?



「倒れたの!? マジで救急車呼ぶからね?」

「それは困ります!!」



 やってしまった。

 慌てて口を押さえるが、もう遅い。


 俺がいることを、相手に伝えてしまった。



「ふぅん」



 含みのある声。

 そして、半分呆れたようにため息を吐きながら、女は続けた。



「君さぁ、いじめられてたりする?

 こんなくっさいトイレなんかに閉じこもって……汚いよ」

「それは……ない。

 つか、お前はなんでここに俺がいるって分かったんだよ」

「一時間前、買い物行く時に見かけたから。

 嫌な予感がして確認しにきただけ」



 「別に不審者じゃないから」と笑う女。

 からっとした笑い声。

 確かに、悪い奴ではなさそうだ。



「出てきなよ、アイスあげるから」

「……」



 ゆっくり扉に手を伸ばす。

 だが、直前で止まった。


 本当に信じていいのか?

 もし不審者だったら……。



「救急車呼ぶまで……さん、にー」



 変なカウントダウンが始まった。

 このまま閉じこもって、騒ぎにされたらたまったもんじゃねぇ。



「……いーち」



 眉間にしわを寄せる。

 俺は迷いを振り切るように、勢いよく扉を開けた。



「あ」

「……え」



 見たことあるダル着。

 そこに居たのは、蒼井の姉貴だった。







ここまで読んでくださり、誠にありがとうございます!

評価や感想をいただけると大変励みになりますので、もし楽しんでいただけましたらよろしくお願いいたします!

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