表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ある朝、僕の“それ”が消えた。  作者: 花束 いと


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

18/28

第18話 不自由な恋

 中一の春。

 入学式を終えた俺は、初めて親父の秘蔵のAVを内緒で鑑賞した。


 そのとき、気づいたんだ。


 女が攻められるときは、女を見て。

 男が攻められるときは、男を見て。


 不思議と俺は、女のおっぱいにも男のちんちんにも興奮することが出来た。



 ◇



 ある日、蒼井のちんちんが消えた。


 LINEで知った。

 最初は信じてなかったが、実際に見るとある種の感動が芽生えたことをよく覚えてる。



「……あのとき、安心したんだよな」



 ああ、これで蒼井のこと恋愛対象として見なくて済むんだ……って。

 まあ駄目だったが。


 人気のない公園の、くっせぇトイレ。

 あのときのことを思い出すように、俺はそこに引きこもっていた。



「……嫌われた、よな……」



 告ったときの蒼井の顔を思い出す。

 そりゃあもう、ひっでぇ顔だった。


 裏切られたみたいな、

 遠慮するような、

 少なくとも、ダチに向けるツラじゃなかった。



「仕方ねぇだろ。

 ちんちん無くなっても、好きだったんだから」



 委員長は、いいな。

 女だから蒼井に惚れてもらえて、

 女だから蒼井に告白してもらえる。



「俺が女だったら、こんな思いしなくて済んだのかもな……」



 あいつはえらくお人好しで、相手本位なところがあって、他人の気持ちに敏感だ。


 女の俺が告れば、好きじゃなくてもきっと渋々OKしてくれたはずだ。


 なんだよ、女って。

 ずるすぎんだろ。



 頭に血がのぼる。

 思わず下唇を噛んだ、そのときだった。



 ガンガンガンガンッ!!



 俺がこもっていた便所の扉が、激しく叩かれた。



「おーい!!」



 女の人の声。

 知らない、声。


 心臓がはやくなる。

 全身が凍りついた。



 扉の向こうにいるのは、誰だ?












ここまで読んでくださり、誠にありがとうございます!

評価や感想をいただけると大変励みになりますので、もし楽しんでいただけましたらよろしくお願いいたします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ