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登場人物






〇那子(ふゆこ)/五十鈴(いすず)/前斎宮(さきのさいぐう)の君/中の君/斎(いつき)の姫宮(ひめみや) 等

 16歳。8歳から15歳までを斎宮として伊勢で過ごす。今、京で斎宮と言ったら彼女。父親が親王であるため、自身は女王。珍しい青灰色の瞳をした霊力の強い女性。攻撃よりも守りや占い、呪い返しなどが得意。どう考えても何かが降りているとしか思えない予言を何度か行っている。北二条在住。



〇時嵩(ときたか)/臘月(ろうげつ)/中書王(ちゅうしょおう)/冬宮(ふゆのみや)/あやしの宮/東四条殿(ひがししじょうどの)/五宮 等

 25歳。帝の年の近い叔父。現在は中書省の長官で親王であるため中書王。那子は系図上の姪にあたる。自分の異母姉にあたる当時の賀茂の斎院に育てられた、碧眼を持つ当代きっての霊力の持ち主。那子のことは子供のころから知っており、五十鈴、宮様、と呼び合っている。どちらかと言うと攻撃的な能力の持ち主。破魔の力が強い。東四条在住。



〇久柾(ひさまさ)/弾正尹宮(だんじょういんのみや)/一宮

 41歳。那子の父。時嵩にとっては異母兄。一品親王。時嵩を育てた賀茂の斎院は実の姉。自身も霊力が強い方でそれなりの知識はあるが、あくまでもそれなり。すでに父を亡くしている今上帝にとって頼りにしている叔父。一番上の娘が入内しており、彼が中立の立場であることで政治的均衡を守っている。五条在住。



〇志子(ゆきこ)/賀茂の斎院/女一宮/斎院の女宮

 物語開始時点で故人。8年前、45歳前後で亡くなっている。久柾の一番上の姉。時嵩にとっては一番上の異母姉。碧眼の持ち主で強い霊力を持ち、時嵩を養育した。先々帝の呪術的な影武者で、先々帝に向けられた呪詛を受けて身代わりに死亡した。治癒術と守りの術が得意だった。時嵩の東四条殿は元は志子の邸宅。



〇倭子(しずこ)/大姫/弘徽殿の女御/王女御(おうのにょうご)

 21歳。久柾の一番上の娘。那子の異母姉。今上帝の女御で、東宮時代からの付き合い。添伏を務めた。母親は久柾の最初の北の方で、すでに亡くなっている。倭子は久柾の二番目の北の方、つまり那子の母に養育されている。娘が一人いる。



〇茅子(かやこ)/三の姫/箏音

 15歳。那子の年子の妹。母親も同じ。結婚したばかりで、夫は藤原家出身の五位蔵人。しっかり者で、雅楽が得意。



〇田津(たづ)

 10歳。那子・茅子の同腹の弟。わがままな癇癪もち。



〇源朔子(みなもとのさくこ)/北の方

 33歳。久柾の正妻で、那子・茅子の実母。倭子を養育した。四代ほど前の皇族。おっとりとした教養深い女性で、いざと言うときの肝が据わっていると評判。



〇帝/成仁(なるひと)

 19歳。今上帝。今のところ、後宮に三人の女御がいる。時嵩は父の同母弟。久柾も叔父にあたるので、弘徽殿の女御・倭子は従姉。東宮時代からの妻。父の崩御に伴い、一年ほど前に即位した。気さくな性格で、食えないところもある。



〇藤原清吉(ふじわらのきよよし)/頭中将(とうのちゅうじょう)/薫

 23歳。左大臣の嫡男。蔵人所の近衛中将。年が近いので時嵩と幼いころからかかわりがあり、友人同士。飄々とした仕事のできる人物。麗景殿の女御は同腹の妹。北の方は先帝の女一宮。土御門在住。



〇治子内親王(はるこないしんのう)/女一宮/時雨

 25歳。清吉の正妻。先帝の女一宮であるが、母親の後ろ盾が弱く、立場が弱い。おっとりした気の優しい人物。時嵩から見ると、同い年の姪。



〇藤原路子(ふじわらのみちこ)/麗景殿の女御

 16歳。気位の高い左大臣の娘。清吉の妹。居丈高で倭子を敵視しているが、今のところ空振りしている。



〇橘絃子(たちばなのいとこ)/宣耀殿の女御

 18歳。臣籍降下した皇子の血を引くが、実家は落ちぶれていて、右大臣の後援を受けて入内した。わきまえた人物で目立たないようにしている。



〇藤原斐子(ふじわらのいこ)/尚侍(かん)の君

 30歳前後。尚侍。離婚歴のある左大臣の異母妹。女御に肩入れしないよう平等に接するようにしている。



〇宇治重玄(うじのじゅうげん)

 30歳前後。京の都の郊外出身の術師。賀茂の斎院・志子を呪殺した人物と目される。



ざっくり人物紹介でした。載ってない人もいますが…。


志子と呪詛合戦をしたのは宇治重玄の恋人でした。宇治重玄の師匠の娘で、ちょっと年上の女性で、帝を呪詛する仕事を請け負ったのは脅されたからでした。それまでは民間の呪い師くらいの立場でした。呪詛合戦で相打ちとなったため、宇治重玄が呪詛を行うことになりました。すでに志子が亡くなっていたため、志子の父の葛城法皇と彼の異母弟だった当時の帝は協議し、あえて帝が呪詛を受けることにしました。こうして、当時の帝が呪殺されました。宇治重玄はこんなに簡単に殺せるのならなぜ恋人は死ななければならなかったのか、と逆恨み。かつて志子に養育されていた時嵩に八つ当たりをしたのが本編。同じ術師なのに時嵩が呪詛を強要される立場にないことが恨まれる原因の一つでした。

捕まった後の宇治重玄は自分の命と引き換えに那子を呪詛しようとします。自分が恋人と奪われたように、時嵩の妻を奪おうとしました。葛城法皇はこれを変わりに受けて亡くなりました。


という設定を考えていたのですが、那子と時嵩の側から見えなかったので書けませんでした。那子の言ったように、葛城法皇を訪ねれば何かわかったかもしれません。


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