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知らない女の子に私は今日も100円で抱かれている~100円で抱かれる部~  作者: グナ


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後輩が同伴して来た

あれから結構、時が経ったのに麗奈先輩は一向に勝負を仕掛けない

なにビビってんだか

もう私の手を煩わせないとか言ってたけど、このままだと結局、私が噛むことになるよ?


どうやって麗奈先輩に発破をかけようか考えていると、部室の扉が凄い勢いで開いたのでそっちに気が削がれた。


「お嬢様連れて来ましたぁ!」

「す、すみません」


入って来たのはみうとブレザーちゃん元い琴音ちゃんで、みうは満面の笑みを浮かべながら琴音ちゃんの肩に手を回している。


連れて来たと言うよりは無理矢理連れ込んでない?

まだテニス部も終わってないだろうから、抜け出した来たんだろうな


缶に100円を入れた琴音ちゃんと目が合ったが、彼女はそのままみうに引っ張られてカーテンの奥に消えてしまった。

な、なんかごめん


「はい、どーぞ」

「あ、ありがとうございます」


みうが紅茶を淹れると、琴音ちゃんはお礼を言ってから口を付けた。

琴音ちゃんって後輩相手にも敬語なんだなぁ

詩織さんみたいに調子乗ったらタメ語になるんだろうか?

……琴音ちゃんにいきなりタメ語で罵られたらショックで三日三晩寝込みそう


「け、結構なお手前で」

「茶道部かぁ!?」

「ひっ!?すみません!!」

「唯のつっこみですよ。親睦会なんでそんなに固くならないで下さい」


親睦会?

もう六月になるのに今更やるんだ

てか、ここはそういう場所じゃないけどな


「し、親睦会なんですか?」

「そーですよ。夏の大会に向けて仲を深めるんです」

「あの……そのことなんですが」

「なんですかぁ?」

「やっぱり私なんかとペアを組むのは止めた方が……」


あ、そういうことか

みうは夏の大会で琴音ちゃんとダブルス組むから、親睦会のつもりでここに呼んだのか

カフェとかファミレスでも良い気はするけどね!


「嫌です!琴音センパイが良いです!琴音センパイじゃなきゃダメなんです!」

「えっ!?」


みうが真剣な様子で琴音ちゃんの膝に手を置いて、真っ直ぐに答えると、彼女は驚愕して目を見開いた。

なんかちょっと赤くなってない?

私の頭が百合色にバグってるからそう見えるだけ?


「……どうして私が良いのですか?」

「それどーしても答えなきゃダメですか?」

「答えて欲しいです」

「じゃ、言いますけど、私の気持ちを聞いて失望したりしないで下さいね」

「し、失望なんてしません」

「ホントですか?」

「本当です!」


みうはこくりと頷いた後に琴音ちゃんを抱きしめてから答えた。




「ミスっても怒らなそーじゃないですかぁ」




ボランティア部全員が椅子から転げ落ちる。

頭が百合色にバグってるのは私だけじゃなかったみたい


「凄い音がしましたけど、どーしましたぁ?」

「な、なんでもないわ!続けなさい!」


麗奈先輩がそう答えると、カーテンから顔を出していたみうは引っ込んだ


「琴音センパイもどーしました?なんか固まってますけどやっぱ失望しました?」

「そ、そんなことないです」

「なら良かったです。志が低いヤツって思われたかと思いましたよ」

「そんなこと思いませんよ……」


琴音ちゃんは改めてみうに抱かれたが、心ここに在らずといった感じで、彼女に嗅がれてるのに気付いてない様子だった。


「どうせ私なんて……」とブツブツ呟きながら帰って行く琴音ちゃんをみうと二人で見送る。

琴音ちゃんって私のことが好きなハズだよね?

そんな簡単に乗り換えられるのはちょっとショックなんですけど


そんな気持ちは隠して部室に戻ろうとしたら後ろからみうにスカートを引っ張られて止められた。

そこ引っ張るの非常識過ぎる。

普通は袖を可愛くちょこんと引っ張るだけだろ


「……えっち」

「みうはえっちじゃないですぅ」

「今のはどう考えてもえっちだよ。てかみうはテニス部に戻らなくて良いの?」

「戻りますけど、その前にご褒美が欲しいです」

「お嬢様の相手しただけじゃん。そんなので一々褒めてらんないよ」

「でもバレませんでしたよ?」

「なにが?」

「嗅いでたのにバレませんでしたよ。だからご褒美下さい」

「アホくさ」


引っ張られないようにスカートを抑えながら戻ろうとすると、今度は抱き止められたので、嗅がれるのかと思ったがそれは違った。




「琴音センパイと保健室で何してたの?」




みうは更に言葉を続ける。


「奈凪センパイの方がえっちだね」

「あれは体調悪くなった私を琴音ちゃんが看病してくれただけだから」


髪留めを摩りながら答える。

そのことは二人だけの秘密だから、恐らくあの場に居たポニテがバラしたんだろうな

アイツ意外と口軽くない?

口調が女騎士なのに全然騎士道精神ないじゃん


「えー?琴音センパイに聞いてみたけど、答えてくれませんでしたよ?それだったら答えてくれると思いますけどねぇ」

「……脅してるつもり?」

「そんなことしませんよ。ご褒美が欲しいだけです」

「……校庭10周ね。それ以上は走らない」

「それじゃ満足出来ません」


みうが私の前に回り込んだので、彼女の翡翠色の瞳に緊張した様子の私が映った。


「デートして下さい」

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