表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
知らない女の子に私は今日も100円で抱かれている~100円で抱かれる部~  作者: グナ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

96/115

活路が見えたり見えなかったりする

ソファで倒れている麗奈先輩を介抱する。

果敢に愛花先輩に挑んだのだが、あえなく返り討ちに遭ってこうなった。


「落ち込まないで下さい。前よりは善戦してましたよ」

「ナギっちの言う通りです。前より5秒くらいは長く耐えてましたヨー」

「仮初の慰めなんていらないわ」


起き上がった麗奈先輩は手櫛で髪をフワッと払った後に腕と脚を組んだ

なんであんな惨状を見せた後なのにカッコつけれるんだろ?


「どうして突然挑んだんですカナ?」

「勝算があったのよ」

「勝算とは?」

「貴女達の手をずっと借りているワケにもいかないから、ここ最近はずっと一人で特訓していたのよ。無策で挑んだワケではないわ」

「え、一人じゃ特訓出来なくない?」

「まさか鏡を使って自分と見つめ合ったんですか?」

「なんかキモいんですケド!」

「そんなことやってないわ。携帯の待ち受けを愛花にしたり、部屋中に愛花の写真を貼って慣らしたのよ」

「もっとキモいんですケド!!」


サイコパス寄りのストーカーじゃん

ドラマだとアパート借りて望遠鏡で部屋監視しながらニヤニヤしてるヤツ


「てか愛花先輩の写真そんなに持ってたんですネー」

「まさか盗撮!?」

「違うわよ。ちゃんと愛花に頼んで入手したわ」

「本人からかよ!?」


カーテンを開けて席に戻ると先に戻っていた愛花先輩が紅茶をカップに注いでくれた。


「私の写真が欲しいって言うから送ったけど、そんなことに使ってるとは思わなかったよ」

「もっと送って貰えないかしら?教室の机にも貼りたいわ」

「そ、それはちょっと嫌かな」


愛花先輩を引かせるって相当だぞ

片方がまともになったと思ったらもう片方が変態になっちゃったよ


「そもそもその写真作戦って効果あるんですカナ?」

「ベンチプレスをいきなり100キロから始める人間は居ないわ」

「ベンチプレスで例えられましても……」

「やっぱ意味ないと思いますネー」

「無くはないわ。元に5秒タイムが伸びたのよ」

「そんなん誤差ですって!今からみうも加えて特訓しましょうヨー」


名前が出たみうは私の身体に埋めていた顔を上げて反応した。

いつの間にか嗅がれてるのが当然になってる気がするなぁ


「特訓って何するんですかぁ?」

「私とナギっちとみうで麗奈先輩に抱きついてキスする寸前まで顔寄せるの」

「えー麗奈センパイって匂い良すぎるから気乗りしないです」

「そんなん言うなし!」

「じゃあ特訓前に走ってきて下さい。麗奈センパイ校庭50周!」

「一年が部長にとんでもない命令したよ……」


みうの説得を試みたが、彼女は中々首を縦に振ってくれない


「てかなんでそんな特訓してるんですかぁ?」

「端的に言うと麗奈先輩が好みの女の子と見つめ合うの苦手だからそれを克服する為かな」

「じゃあみうがやっても意味ないじゃないですか」

「そんなことない!みうは可愛いよ!」

「そ、そんな目と向かって言われると流石に照れるっす……」


珍しく赤面したみうを目の当たりにすると、私も恥ずかしくなったが、綾坂に袖をぐいっと引っ張られて我に返る。


「お前、もう無闇に口説かないって約束したよな?」

「い、今のはそんなんじゃない」

「またそれ言ってるし、ナギっちはそんなつもりなくても女が寄ってくるんだから気をつけろって麗奈先輩に言われたの忘れたの?」

「忘れてない、事実を言っただけ」

「じ、事実っすか……」

「言ってる側から口説いてるし!もう黙っとけ!」


発言権を奪われたので、口を閉じる。

綾坂一人で説得出来るのだろうか?


「特訓に協力してくれたらナギっちに校庭50周させるからそれ嗅いで良い」


とんでもない提案が出たので、抗議しようとしたが、綾坂に凄まれたので思い留まる。

ほんわかしたボランティア部が校庭を走らせるブラック部活になってしまったよ……


「それならやりますけど、私がやって効果なかったからと言ってナシにするのはダメですからね」

「はぁ!?まだ可愛いって言われたりないの!?」

「そうじゃなくて、私が入部する時に麗奈センパイは私の顔じっーと見たじゃないですか?あの時、別に照れたりしてなかったんで私は好みじゃないと思いますよ」

「えっ?」


発言禁止だけど、声が出た。

確かにそんなことがあった記憶がある。

どういうことかと麗奈先輩の顔を見ると彼女はにべもなくこう答えた。


「自分から顔を寄せるのは平気なのよ」


私と綾坂で間髪入れずにつっこむ


「「はよ言えーーー!!」」


だったら特訓する必要ないじゃん

今までのは何だったんだよ


「じゃあ先手必勝で先に顔寄せれば勝てるジャン!」

「耐えれたら勝ちのルールなのよ?私から仕掛けるのは違うと思うわ」

「え、愛花先輩。こっちから仕掛けるのダメなんですか?」

「別にいいよ」

「ほら、愛花先輩もそう言ってるんだし、今から第二ラウンドしてそこで決めちゃって下さいよ!」

「……分かったわよ」


私達に促されて麗奈先輩は缶に100円を入れようとしたが、愛花先輩が缶の口を手で塞いでそれを沮止する。


「……別にいいけど、その場合は本気で行くよ?」

「……今日のところはバイトあるから止めておこうかしら」


麗奈先輩は100円を財布に戻して、席を立った。

逃げるな!卑怯者!

煉獄さんは負けてない!!

バイトなんかやってないだろ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ