クリスマス会
冬休みに入って、クリスマス当日
早めに来てくれた綾坂とツリーの飾り付けをする。
綾坂がツリーを自分の家から持ってきてくれたんだよね
玄関開けたら木のバケモノが立ってたから驚いた。
「ナギっちセンスなーい!」
「えーそうかな?」
「同じのばっか集中させないでよ。もっとランダムに置いて」
「はいはい」
妙なこだわりがあるな
てっぺんに星が付いてればなんでも良いと思うけど
「そういえば綾坂はプレゼント何にしたの?」
明らかに聞こえているのに綾坂はつーんとそっぽを向いて答えない
「……結衣はプレゼント何にした?」
「もー!付き合ってんだから名前で呼んでって言ったじゃん!」
「ごめんごめん」
「カノジョとしての自覚持ってよネー」
前回と同じように二人きりの時は綾坂を名前で呼ぶルールだ
よく考えたら二人きりの時に恋人のフリをする必要はないので、それを言ってみたら「こういうのは日頃が肝心なのだよ」と言われてしまった。
ちなみにプレゼントはセンス溢れるモノらしい
きっとセンスがない私には到底思いつかないモノなんでしょうね
「かんせーい!やったー!」
綾坂が手伝ってくれたから飾り付けは案外早く終わった。
テンションが高い彼女とハイタッチする
ここ数日間、掃除したり飾り付けとプレゼントを買ったり色々忙しかったけど、学校でのいざこざが薄れたから結果的には良かった。
「このあとどーする?」
「ゲームでもする?」
「カノジョ家に呼んどいてゲームとかないわ」
「じゃあ何すんの?」
「イチャイチャしよ」
カーペットの下にぺたんと座った綾坂が手招きしてきたから正面に座ると肩を掴まれる。
ちゅ
キスの音がしたが、キスはしていない
唇が触れる直前で止まった。
「な、なにしてんの!?」
「イチャイチャしよって言ったじゃん」
「いくらなんでもやり過ぎだよ」
「恋人のフリしてんだからキスのフリくらいはしとかないとね」
そう言ってもう一度音だけのキスをされる。
離れようとしたが、引き戻されて今度はちゅちゅちゅと連続直前キスされた。
この状況で突然お相撲さんが現れて四股踏んだらどうすんの?
振動で唇が触れて『禁忌』になっちゃうよ
「……ナギっちからもちょうだい」
わ、私からもするの!?
幼馴染にキス顔見られるの恥ずかし過ぎるんですけど
躊躇してたらチャイムが鳴ったので立ち上がる。
「先輩たち来たみたいだね」
「……いくじなし」
文句を言われてしまったので「ごめん」と呟いてから階段を下りる。
玄関を開けると思った通り、先輩たちが立っていた。
私の家を知っている麗奈先輩が連れてきてくれたらしい
「奈凪ちゃんのベットだぁ。奈凪ちゃんに包まれてるみたいで幸せぇ」
「ホントきもいですね。どうやったらそんな発想が生まれるんですか?」
私の部屋に入るなり、ベットに入り込んだ愛花先輩に冷たくつっこむ
「パシリ2号、暫く会わない内になんか愛花に冷たくなってない?」
「愛花先輩の対応はこれくらいで良いんです」
星七先輩に久しぶりに会った。
出来れば今日抱きたいんだけど、クリスマスに抱かせて下さいって口説いた判定になるのかな?
「奈凪さんこれ」
「プレゼントは音楽に合わせて交換するのでは?」
「そうじゃなくてお世話になるからそのお礼よ」
麗奈先輩から包みを受け取った。
あーそういうことか
そういうところホントにしっかりしてるな
「早めに食べなさい」
「食べ物ですか?だったらみんなで食べて良いですか?」
「それでもいいわよ」
包みを開けてみると意外なものが入っていた。
きゅうりの味噌漬けーーー!?
クリスマスに漬物食べないでしょ!
金髪巻き髪なんだからマカロンとか持ってきてよ!
変なところ常識ないんだよな
「無添加の自家製よ」
「あ、ありがとうございます」
衛生面は大丈夫なんだろうか?
クリスマスに集団食中毒とかシャレになんないぞ
そんなことを考えているとまたチャイムが鳴った。
思い当たるのは一人しかいない
詩織さんだ
「遅れて申し訳ございません。支度に手間取りまして」
「だ、大丈夫だよ」
詩織さんは舞踏会に出るようなドレスコードで来た。
ウチはそんな階級の家庭ではないのだよ
冷蔵庫にパンのシールが貼ってある普通の家庭なの!
「二人で抜けませんか?」
「それ玄関で言うセリフじゃないから!ある程度盛り上がってきてから言うセリフだから!」
詩織さんを私の部屋に案内すると彼女もベットに興味を示した。
「これが奈凪さんのベットなのですね」
「そこ危ないよ」
注意したが、遅かった。
布団が盛り上がって詩織さんはあっという間に飲み込まれた。
「きゃっ!?」
「私のベットに入って無事だった女の子はいないよ!」
詩織さんと愛花先輩の絡み初めて見たかもしれない
いや、絡みってそういう意味じゃないけど
あと、愛花先輩のベットではない




