連続
翌朝、登校すると下駄箱にまた手紙が入っていたので、読んでみると「放課後、教室で」と書かれている。
カバンに入れたままだったブレザーちゃんの手紙と筆跡を合わせてみたが、明らかに違う
ブレザーちゃんが諦めずにまた告白してくる展開はなさそう
だとすると誰なんだろ?
教室ってウチのクラスのことだよね?
だとするとクラスメイト?
うーん、好感度が高い人物が思いつかない
って、なんで告白されると思ってんだよ
昨日されたからって調子乗りすぎだ
文化祭の時、姉の相手をするのが手一杯でクラスの出し物を手伝えなかったことを恨まれてるとか?
……そっちの可能性の方が高そうだな
ビクビクしながら日中を過ごし、放課後になる。
「ナギっち今日はどーするの?」
「ちょ、ちょっと自習してから行こっかな」
「自習なんて部室で出来るジャン」
綾坂さんのおっしゃる通りです
自習だったら教室じゃなくて部室でも出来る。
他にここに居座る理由が思い当たらない
お腹痛いとかは余計な心配をさせるからダメだな
せめて他の場所を指定してくれてたらなぁ
「奈凪さん」
引っ張ってくる綾坂から耐えていると委員長に話しかけられた。
もしかして、手紙の相手は委員長?
クラスを束ねる者として、私の文化祭の行動が許せなかった?
「ご、ごめん委員長」
「なんのことですか?」
「手紙くれたの委員長でしょ?私が文化祭を手伝わなかったこと注意したいんだよね?」
「違いますが」
違ったよ
私って勘違いしやすいタイプだな
どうにかして治したい
「手紙ってなに?」
「これが下駄箱に入ってた」
「ラブレターじゃん!」
綾坂に手紙を渡すととんでもないことを言った。
コイツも勘違いしやすいタイプだな
「これナギっちの下駄箱に入れたの委員長しょ?」
「……何故そう言えるのです?」
「なんでナギっちに話しかけてきたの?私が邪魔だから自習するなら図書館に行きましょうとかなんとか言って二人きりになるつもりだったんでしょ?」
委員長は反論せず、黙って眼鏡を押し上げた。
え、正解なの?
さっき否定したのは、注意する方だけだった?
「……前から思っていましたが、奈凪さんと綾坂さんはどのようなご関係で?」
「ナギっちとは元カノ」
「なっ!?」
「それなら綾坂さんは関係ありませんね」
「関係あるし、二人っきりにはさせない」
「もう綾坂さんにはバレているみたいなので構いません」
委員長は私を真っ直ぐ見て澱みなく言い放つ
「私は奈凪さんのことが好きです。お付き合いして下さい」
「ごめんなさい!」
何故か綾坂が断ったので視線で咎めたが、私の返事も同じだ
『お姉さま』を見つけるまでは誰とも付き合わない
「ご、ごめん」
「……だったらどうして?」
「えっ?」
「いえ、こちらのハナシです。きっぱり諦めますからお気になさらずに」
二人きりになった教室で綾坂が抱きついてこようとしたので手で制す。
もし委員長が戻ってきて抱き合ってるのを見られたら悲しませてしまう
「やめてよ」
「ごめん。辛そうだったから」
「……内緒にしててよね?」
「うん、分かってる」
翌日、下駄箱の前で文字通り横転した。
二通入ってるーーー!?
なんなのこれ?
新手のいじめなの?
そんなことを思うのは失礼だった。
二人ともカウント稼ぎの為に抱いた子で、両者とも真摯に告白してくれた。
お断りしたが、心苦しい気持ちでいっぱいだ




