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鏡の中の私

痛む腕を抑えながら体育館から出る。

放課後になる度にカウントを稼ぐ為に各部活を回っているんだけど、何故か対決路線になってしまう


さっきはバレー部エースの強烈スパイクを喰らってしまった。

素人相手にやる威力じゃなかっただろ


腕の痛みが引くまで運動部は控えよう

次は茶道部とかどうかな?

いや、茶道対決になってお茶をひたすらカチャカチャかき混ぜることになったら腕が取れてしまうから止めとこ


とりあえずボランティア部で休もうと、廊下を歩いているといきなり後ろから手を掴まれた。


「奈凪さん!」

「あ、詩織さんだ」

「部活に来られないから心配していたんですよ!」

「具合悪いとかじゃないから大丈夫だよ」

「でも身体が痛そうです」

「大丈夫だって」


掴まれていた手を引っ張られて、抱き寄せられる。

痛そうに見えるなら控えてくれよ


「こ、ここじゃマズイって。ボランティア部いこ」

「……約束、守って下さい」

「分かったから離れて」


廊下で抱き合うのはマズイ

麗奈先輩に見られたら怒られそうだ


詩織さんは身体を離してくれたが手は離さないで、私を引っ張っていく


詩織さんとの約束は覚えている。

文化祭を一緒に回れなかったお詫びに私の身体の一部をあげることになった。


すっぽかそうとしてたワケじゃない

ほっぺにキスされたりするのはボランティア部で出来ないから良いタイミングが無かった。


どこに連れて行かれるんだろうと身を委ねていたら、以前に愛花先輩を噛んだ空き教室に連れて行かれた。

……ここってそういうスポットなの?


「ちょ、ちょ、ちょ!?」


教室に入るなり、詩織さんが私のブラウスのボタンを外しだしたので慌てて制止する。


「ど、どういうつもり!?ここ学校だよ!?」

「なら私の家でしますか?」

「家でもしないから!」

「……私との約束を破るおつもりですか?」

「『禁忌』を破ることは出来ないよ」

「破るつもりはありません」


詩織さんの指がブラウスのボタンから離れたので、その隙に止め直す。

彼女はその様子を考え込むような仕草をしながらじっと見ていた。


「私が何をすると思いました?」

「……っなこと」

「聞こえません」

「えっちなことだよ!言わせないでよ」


詩織さんは口に手を当ててから妖艶に微笑む


「私にそういうことをされる想像をされたのですか?」

「……違うの?」

「ええ、違います。無理矢理迫るのはもう止めたと言ったじゃないですか。奈凪さんから求めるようになるまで徹底的に堕とします」


私のほっぺに触れながら詩織さんは囁いた。

もう冬になるのに頬が熱い


「じゃあボタン外して何するつもりだったの?」

「それはですね……」


指がほっぺから下に降りていき、お腹に触れた。


「ここを貰うつもりでした」


ほっぺの次はおでこかなって勝手に思ってたけど、そうきたか

お腹は普段出してないからおでこより恥ずかしい


またボタンを外されだしたので、詩織さんの手を捕まえて阻止する。


「全部脱ぐ必要ないじゃん。下着見せるのはやだよ」

「仕方ありませんね」


ブラウスをスカートから引っ張りだされてボタンを下から外されると、私のお腹が露わになる。


「隠さないで下さい」

「だって……」


うう……

お腹ってある意味、胸より恥ずかしいよ

綺麗な身体をしている詩織さんに見られるのは特に恥ずかしい


「奈凪さん?」


咎めるような視線に耐えきれなくって、お腹を隠していた手を離す。

お腹が出てると思われないように腹筋に力を入れていたが、詩織さんの指がお腹を摩ったので力が抜けた。


「可愛いです」

「も、もういい?」

「まだです」


指が中心を捉え、ぐりぐりと回すようにおへそをなぞる。

くすぐったくて、お腹を引いたが密着されて背中に腕を回されたので逃れることは出来ない

彼女は私の反応を愉しむように微笑んでから、今度はおへそを軽く指の腹でぐいっと押した。


「……もう、いいでしょ」

「まだ証を付けていません」


詩織さんは屈んで、唇を近づけてお腹に舌をゆっくりと這わせる。

反射的に彼女の頭を抑えたがそれは静止にならなかった。


舌がおへその周りをなぞり、中心にキスを落とされる。

証を付けられたので終わったかと思ったが、次の瞬間、身体が勝手にびくんと震えた。


「んっ……!」


舌でチロチロと何度もノックされて気持ち悪さと同時に別の感覚を覚える。

これ、やばい……


奥底にあった別の感覚が強くなってきて立っていられなくなり、尻餅をつくと、ようやく舌が離れた。


「ここも私のモノでしたよね?」


ほっとする暇もなく、私に跨っていた詩織さんが左右のほっぺにキスを何度も落としてから、最後にちゅーっと強く吸われた。


「や、やりすぎだよ」


顔を離した詩織さんに文句を言うと、彼女はまた妖艶な笑みを浮かべながら自分の唇を触った。


「前回は、ほっぺを貰って、今回はおへそを貰いました。さて次はどこでしょう?」

詩織さんの視線が下に向いたのでゾクっとする

いや、まさかね……


「いいからどいてよ」


意外と素直に私の上から降りてくれたので、乱れたスカートを整えてから立ちあがると、詩織さんが濡れたお腹をハンカチで拭こうとしてくれたが、その前にボタンを止めた。


「後で自分でやるからいい」


このまま好きにさせると、今後きっと良くないことが起こるからワザと素っ気ない態度をとったのだが、詩織さんは気にしてないようで抱きしめてきた。




「セックスみたいだったね。奈凪っちのえっちな声聞いちゃった」




詩織さんは耳元で囁いた後に固まった私を残して出て行った。


結局、えっちなことしてんじゃん!

たまにタメ語になるのなんなんだよ!


気を取り直してボラ部に行こうとしたが、途中で寄ったお手洗いで自分の顔を見るとバッチリ吸われた痕が残っていた。


これじゃ部活に行けない

鏡の中の私はなんだか自分じゃないような気がして、本当に詩織さんのモノになったような錯覚を覚える


「……次はどこなんだろ?」


鏡の中の私が期待してるような顔をしたのでパンチしてやった。

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