ついに禁忌を犯す
100人に抱かれる課題は、ボランティア部で待っているだけでは達成出来ないから部室の外に出る必要がある。
一つだけ楽にカウントを稼げそうな所を知ってるからそこに向かう
……気乗りはしないけど
「おー奈凪殿がまたいらして下さるとは喜ばしい限りですぞ」
オカルト部の部室に入ると、ペストマスクちゃんが迎えてくれた。
髑髏のコップに500円を入れる。
痛い出費だ
これって一人につき500円払わないといけないのかな?一人一分で良いから500円で済ましたい
「どういう風の吹き回しですかな?我に恋情を抱きましたかな?」
「それはないです」
冷たくあしらってから暗幕を開けてベットに入るとペストマスクちゃんが会話も無しに入ってこようとしたから押しのける
「クチバシが刺さるからマスク外してって言いましたよね?」
「他の部員に我は仮面を外すなと申しつけられていましてな」
「奈凪同士の頼みでも断るんですか?」
「そう言われますと断れませんな」
ペストマスクちゃんは何やら怪しげな呪文を唱えながら仮面を外しにかかる。
やろうと思えばクチバシが刺さらずに抱き合うことは出来そうだけど、ちょっと素顔が気になったから言ってみた
「この前はベットに入る前にお喋りしませんでした?」
「奈凪殿が一刻も早く我と暗黒融合したそうに見えましたので省略したまでです」
暗黒融合はなんのこちゃ分からないが、早く抱かれて済ましてしまおうと思ってたのは事実。
途中で呪文が途切れると最初からになるみたいだからもう黙っとこ……ってちょっと待って
「……可愛い」
「ぬ?」
「可愛いんですけどーーー!?」
仮面を外した元ペストマスクちゃんをぐいっと引っ張ってベットに入れてくしゃくしゃの髪の毛を撫でくりまわす。
「や、やめ!」
「きゃわわぁ!!」
元ペストマスクちゃんは私から逃れようとしたが、股で挟んで阻止する。
思い出した。この子10年前にハバロフスクで生き別れた私の妹だ
「奈凪ちゃんやめてよ」
「お姉ちゃんと呼びなさい!」
「同い年だよぉ」
「いいから呼びなさい!」
「な、なんでぇ〜」
仮面外したら美少女って現実でもあるんだ
余裕がないのか芝居口調が無くなっている元ペストマスクちゃんをこねくりまわすといちいち可愛い反応が返ってきてかなり癒される。
これ500円安いわ!
「奈凪ちゃんもう許してぇ」
「お姉ちゃん!」
「お、お姉ちゃん……」
「やっぱりお姉様!」
「おねえさまぁ」
「なんか違う!姐さまって呼んでみて」
「ねーさまぁ」
くりくりした瞳に見つめられて更に気持ちが昂ぶり、今度は口の中に手を入れて横に引っ張った。
「ほにゃらぁ……」
「きゃわわ過ぎる!」
そのまま小さな口の中を覗きこんでいると、後ろから首筋に大きな鎌の刃先を突き立てられる。
ドキッとして、振り向くと、青白く光った死神の仮面を付けた他のオカルト部員が立っていた。
仮面越しでもキレてるのが分かる。
「いやぁ……妹の歯磨きチェックはお姉ちゃんの勤めじゃないですか」
摘み出されたオカルト部の部室の前で立ち尽くす。
出禁になっちゃった⭐︎
ふぅ……まさか私が禁忌を犯すとはな
ペストマスクちゃんが猫みたいに可愛くて久しぶりに暴走しちゃった。
人を狂わせる美少女だから他の部員に仮面は外すなって言われてたんだろうな
てか、これからどうすんだ?
結局カウントを一つしか稼げなかったよ
残り99人どうすればいい?
行く当てもなくトボトボと歩き出す。
今日中にやれって話ではないけど、なるべく早めに達成して星七先輩を抱きたい
なんか寂しくなってきた。
ペストマスクちゃん撫でて癒されたい
あ、出禁だったわ




