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知らない女の子に私は今日も100円で抱かれている~100円で抱かれる部~  作者: グナ


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姉になった妹

あれから何度か詩織さんは部室に来てくれたが、勇気が足りなくて結局まだ実行出来ていない


リスクが重過ぎるんだよ

もし失敗したら退部になってしまうし、今みたいに部室で綾坂と団欒する時間も無くなってしまう


横目でちらりと綾坂を見る。

……まだ私は諦めきれてないのかな?

詩織さんに連絡先を渡せないのはそれも影響してるのかも


「あ、それロンだよ」

「えっ!?」

「愛花先輩強いですネー」

「てゆうか奈凪センパイが弱過ぎるんですよぉ」


考え事をしながら牌を切ったせいで、愛花先輩に振り込んでしまった。


「部室で麻雀するな。まさか金賭けてないでしょうね?」

「お金なんて賭けてませんヨー」

「愛花センパイが親で大三元だから48000点ですね」

「じゃあ奈凪ちゃんの切歯2本貰おうかな」

「前歯は勘弁して下さいよ」

「は、歯を賭けてるの?」


麗奈先輩が止めてくれたので、歯を取られないで済んだ


自宅に帰り、その無事だった歯で夕飯を食べながら家族にネズミーランドに遊びに行くことを告げる。


親は喜んでくれたが、案の定、姉の表情は優れない

こうなることは分かっていたから、今まで言っていなかった。


夕飯後に部屋でスマホを弄っているとノックの音が聴こえてくる。

これも予想通りだ


「……お姉ちゃんも行きたい」

「ボランティア部で行くんだから連れて行けないよ」

「お姉ちゃんもボランティア部の者どもと仲良いから大丈夫だもん」

「仲良い人のこと者どもとか言わないから」


者どもってリアルで初めて聞いたよ

アニメで司令官が「者ども続けー!」って崖の上から突撃するシーンでしか聞いたことない


それは置いといて、今はこの状況をどうするかだな

お姉さまに振られた日に胸揉まれてから、関係性がほとんど元に戻っていて、お互いにちょっと余所余所しくなっているからそれもどうにかしたい


「また夏祭りに一緒に行くからそれで我慢してよ」


埋め合わせと、関係性修復を兼ねて提案したのだが、姉の表情は変わらない


「それじゃ我慢できにゃい」

「えー」


突っぱねれたよ

姉の猫語キツい

キツく言ってないのに泣きそうにならないでよ


本当に着いて来るつもり?

姉がついて来たら思いっきりはっちゃけられない気がするんですけど


「……に行きたい」

「え?もう一回言って?」

「奈凪ちゃんと温泉に行きたい!」

「ええーーー!?」


温泉ですか……

お風呂に入るのは好きだけど、温泉の良さはまだ分からない

そもそも高校生同士で温泉って行かないと思う


「か、家族で?」

「二人きりじゃなきゃいや」

「日帰りだよね?」

「お泊まり!」


温泉でお泊まりかぁ

なんかめちゃくちゃ嫌な予感するんですけど

また『あの日』にならない?


「……変なことしたりしない?」

「しない!」


髪留めを触っていなかったけど、いまいち信用が出来ない

あれも衝動的だったからなぁ


温泉でお泊りにえっちなイメージあるの私だけじゃないよね?

それを誘ってくるってことはそういう気があるの確定じゃないかな?


「お姉ちゃんのことまた信用出来なくなってるなら良い提案があるの」

「なに?もうお風呂一緒に入るのはいいからね?」


なんだろう?

一緒に寝ようとかかな?




「お姉ちゃんの前で【自主規制】して欲しいの!」




衝撃的過ぎる提案に私は口をあんぐりと開けた。

なに考えてんのこの人


「それでお姉ちゃんが何もしなかったら奈凪ちゃんは信用出来ると思うの。どうかな?」

「どうかなじゃねーよ!やるワケないじゃん!そもそもそんなことした時ないし!」


根本から否定したのに姉ははにかんだ笑みを見せた。

まーだバレンタインのこと誤解してんな


「ならお姉ちゃんもする。これでどうかな?」

「それは何の改善案になってるんだよ!?」


助けて

会話が成立しない

IQが違い過ぎると会話が成立しないって聞いた時あるけど、これってその類いなの?


お姉ちゃんって定期的に妹の好感度下げてない?

普通にしてたら拗れることも無かったと思うよ

詩織さんとは違った意味で攻め方がおかしいと思う


「じゃあ奈凪ちゃんが……」

「分かった!分かったから!一緒にどこでも行くからもう許して!」

「え、本当?やったぁ!!」


更なる変態提案を聞きたくなかったから、それを遮って降参すると、姉は子供のようにぴょんぴょん跳ねて喜んだ


……まったく

これじゃ私が姉みたいだよ

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