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年末年始はなんやかんやでゆっくりは寝れない件②

 お久しぶりです。

 玲衣(れい)の身体と俺の体が密着する。そして流れる動きで首と枕の隙間左腕を、脇から右腕を通して首の前に手を回した。加えて右足を俺の足の上に乗せた。


 首筋に当たる玲衣の息。

 睡眠で冷えた体を背中からゆっくり温めてくれる玲衣の体温。

 密着されてる身体は健康的に引き締まっているのにまるで高級なソファやベッドのように適度な柔らかさ。なんと言うか…、言葉を選ばなければ俺のストライクゾーンど真ん中な触れ心地。

 更に左腕の腕枕と遠慮なく身体に乗せられた右腕、右足で優しく包まれる。

 玲衣(いもうと)に知られるのが恥ずかしいくらい色々と結構まずい。


 普段ならば背中に当たる胸の感触が気になって悶々とするだろうが今はそれどころでは無い。いや、普段と同じくらいとても気になってはいるかもしれない。普段は思考の10割を支配されるが現在の状況では他の行動も相まって1割ほどしか胸の感触に意識がいってない気がする。

 それ以上に玲衣(れい)の行動、行動理由、心境、この状況。全てが謎で頭はオーバーヒート寸前。朝なことも相まって既に考えるのをやめ始めている。


「にい、あったかい?」


 追撃のように耳元で優しく囁かれる。そよ風でも消えてしまいそうな小さい音。それは耳を通じて全身に電撃を流すと同時に震えさせ、玲衣の顔を見ようとした俺の身体をストップさせた。


 玲衣の言う通り、身体は温まってきている。間違いなく。ただこの温まり方は玲衣の想定とは多分違う。


 体が内側から燃えるように熱い。ただしこの熱さは不快な熱さではない。

 布団を掛けられればいつの間にか寝てしまいそうな不思議な熱さ。

 だが、このままだと熱中症と脱水症状で起き上がれなくなってしまいそうなので気合を入れ始める。


「このまま二度寝しちゃう?」


 俺の右耳にTKO(レフェリーストップ)になるくらい強烈な言葉のフックがねじ込まれる。


 掛け布団か抱き枕の毛布があったならば3時間は目が覚めなかっただろう。

 初めて寝る際のこだわりに感謝しつつ息を整える為に大きな深呼吸をした。


「俺としてはもうちょっと布団にくるまって寝ていたい気持ちもあるが歩夢(あゆむ)と約束があるし起きたいかな。玲衣も内村と約束あるでしょ?」


「ちょっと時間はあるよ?」


 ここで初めて時計に顔を向ける。

 時計はおよそ7時半を示している。歩夢が家に来るのは大体9時前。決して余裕が多くある訳ではないがもう少しゆっくりしていても良い時間。起こされても文句言えない時刻でもある。


「私が起こすから寝ていいよ?」


 俺は考えた。

 出来るだけゆっくりはしていたい。しかし、掛け布団も抱き毛布も無い、玲衣がこのように密着しているこの状態でゆっくり出来るか?間髪入れずに否と判断した。

 直接起きると言うのも意地張ってベッドに起きなかった手前、直接起きると言うのは恥ずかしい。


 起きてきた脳を稼働させて導きだされた言葉(たてまえ)を言う。


「俺は掛け布団と抱き毛布知ってるよね?」


 視界には捉えられないが頷いた感触が伝わってくる。


「だから起きる」


「起きたいなら私を倒して行け!」


 アニメや漫画でよくあるセリフをノリノリで言う玲衣が(見えないけど多分)可愛いのですでに寝転がって(倒れて)いることは突っ込まないであげよう。

 だいぶ遅れました。少しづつペースを上げていこうと思ってます。

 関係はあまり無いですが投稿日の7月22日は海万(うみよろず)の誕生日です。心の中でも祝ってください。


 「カクヨム」で改稿版を1話から投稿していきます。こちらの「なろう」でも「カクヨム」に合わせて改稿していく予定なので気が向いたらもう一度読んでください。ストーリーは全く変わりません。足りないところを足していくと思います。

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