年末は罪悪感無く夜更かしできる件②
「一緒に昼寝するってどこでする?ベッドじゃ狭すぎるよね?」
「え!?そ、そうだね。そそそ、そうだ!母さんがたたたたしか昼寝用の薄い敷き布団を片付けていたから。そ、それど、どう?」
「分かった。俺が取りに行くよ」
「いや、にいは待ってて。私が取りに行く」
玲衣は顔を赤くし、焦りながら逃げ出すように部屋から出ていった。
昼寝と言えども一緒に寝るのはいつ以来だ?自分の部屋で寝始めたのが小学4年だっけ?だとすると7年弱?こう考えるとすごい久しぶりだな。元々結構なブラコンだったけど一緒に寝るのは無かったな。
…なんで急に言い出したんだろう。
「にい、布団持ってきた」
「ありがとう玲衣」
「それでどこに敷く?」
「あっ」
それなりのスペースを取る本棚に床にある本棚に入りきらなかった漫画、ラノベ。(玲衣と遊ぶ時のゲーム机としての方が使われている)勉強机と椅子、ゲーム机。サッカーボール、野球ボール等のその他の物。はっきり言って高校生2人が寝転がるスペースはベッドの上よりマシ程度。
「…にい、私の部屋にしよう」
「…なんかごめん」
玲衣の部屋は俺の部屋と違い整理整頓されている。本棚にきっちり収まった(溢れる分は俺の部屋に置いている)漫画、ラノベ類。よく使われている勉強机と椅子、ゲーム机。その他の物は殆どない(俺の部屋にある)。
床に持ってきた小さめの布団を敷き、部屋から持ってきた枕と布団に上半身を乗せて仰向けで寝転がる。
玲衣は俺の右隣に寝転がり、いつも使っている玲衣の掛け布団を2人の上に掛けた。
「えへへ、にいと寝るの久しぶりだね」
恥ずかしさが混ざりながらも優しく微笑む玲衣。こんなに近くで玲衣の顔を見る機会は殆どない…最近結構あったけど全く慣れないので仰向けのままやや反対側を見る。
「そうだね。良く掛け布団の取り合いしてたらしいよ」
「うふふ。結局一緒の掛け布団でくっついて寝てたね」
そうだったか?そうだったかも。
「そうだった、お昼寝マスター良泰にい」
「その呼び方やめてね。不本意だから」
「分かった!にい、どうやったらお昼寝出来るのですか!」
好奇心に満ち溢れた視線が顔の右側を突き刺す。
そんなものないよ。俺は普通に過ごしたらお昼過ぎには眠たくなるもんだから。だからそんな視線やめてほしい。
「…強いて言うなら歯を磨くことかな?口の中は清潔にした方が俺は良く寝れる」
「磨いてある!他は?」
昼寝しようとする人とは思えないハイテンションで聞いてくる玲衣。
そんなん他にないよ。気が付いたら寝ちゃうんだ。逆にどうやったら起きていられるのか玲衣に教えてほしい。
「身体をリラックスして目を瞑っておく?」
「なんで疑問系なの」
冷静に突っ込んだ玲衣だが10分くらいで規則正しく可愛らしい寝息が聞こえてきた。
マジで寝たんだけど。




