長期休みの前は無性にソワソワする件②
色々バタバタして更新が大きく遅れました。
「本当にすみませんでした!」
室内練習の部活動の掛け声が良く聞こえる空き教室で俺は上半身が地面と平行になるまで深々と頭を下げた。
「今日の学校終わったら冬休みと考えると楽しみで楽しみで眠らなかったのでついウトウトしてしまいました」
「いや、ウトウトレベルじゃなくてガッツリぐーぐーでしたよ」
担任の水谷先生の正論に殴られる。
眠っていればぐうの音くらい俺も反論できたかな?
「以後気をつけます」
今めちゃくちゃ寒いから早く終わってほしい。
「もし次やったら生徒指導の先生も一緒ですからね」
「肝に銘じておきます。お時間を掛けて申し訳ございません」
再び深々と頭を下げて教室を出た。
「ただいま」
「にい、おかえり」
寒さに震えながら玄関の扉を開けるとリビングのほうから玲衣の声が聞こえた。
一刻も早く温まりたくてリビングの方へ足を運ぶ。
この匂いは………甘い匂い?クリスマスだから玲衣が何か作ってんのか?
「あ!にい入らないで!にいの部屋の暖房つけといたから!」
匂いの素を確かめようとドアに手をかけたところで止められた。
「ごめん!」
まあいっか。部屋の暖房つけてくれてるくらいだしどうしても秘密にしたいのかな。義兄妹とはいえ無理に詮索するのは良く無い。
「分かった!暖房ありがとう」
俺は自分の部屋へ向かった。
今日は義母さんは夕食の買い物、父さんは少し遅くまで仕事があるから夕食が20:00近くなる。
さて、何をしようか。ゲームは手がガッチガチの今はできない。漫画は気分じゃないし、ラノベもなんか違う。一番丸いのは寝る事だけど生憎、今日は学校でしっかり目に寝て来たからあまり眠くない。
布団に包まってしばらくぼんやりと考えを巡らす。
そう言えば明日から冬休みじゃん。水谷先生のせいで忘れてた。じゃあ宿題やるか。
通学用のリュックから数学の宿題のワークとノートを取り出す。
「えっ、マジで?こんなにあんの?」
範囲と照らし合わせて見るもワークの範囲に間違いは無い。
これ明らかに2週間でやれる量じゃないでしょ。しかも一教科だけで。量を確認しただけでちょっと元気が無くなってきた。
………これは後でにしよう。決して先送りではない。気持ち良く宿題を始められるようにする為の戦略だ。うん。
えっと、化学は…。これはそんな量多くない。
化学からやるか。テストがやばかったからこの宿題提出しないと補習になる可能性高いし。
机に向かって問題を解き始めた。
因みにこの男、長期休みの宿題はいつも最初の数日に2割、それからだらけながら1割、最後に泣きながら5割、そして2割が終わらないのである。
*
今、にいは何をしてるんだろ?宿題かな?長期休みの宿題、スタートダッシュだけは良いからね。
それにしても今日のにい遅くて良かった。一緒だとリビングから去ってもらいにくいから。
兄の事を考えながらもテキパキと手を動かし続ける玲衣であった。




