長期休みの前は無性にソワソワする件
お久しぶりです。忙しくて1ヶ月以上更新できませんでした。次回からは時間が出来たのでもっと早いペースで更新していこうと思います。
時は12月24日、クリスマスイブでもあり2学期の終業式の日でもある。
世間の青春を過ごしている学生はウキウキしているだろう。しかしここに集まっているのは悲しきかな、30人近くいる女子のクラスメイトにも事務連絡程度しか話した事がない4人の男達である。
「12月に入ってからクリスマスソングばっかでもう聞き飽きた」
疲れ切った表情で話し出す修哉。一緒に集まっている歩夢と遥都も同意する。
俺は全然飽きてない。何故なら殆ど外出ないからね。
ぼんやりとそんなことを考えているといつの間にか本格的なクリスマスの話題に移る。
歩夢が口を尖らせながら半分冗談、半分本気の嫉みがこもった言葉を呟く。
「姉貴をはじめとした世間のカップルどもは…。それに妹だって友達と遊びに行くし。本来クリスマスは家族と過ごすもんだろ!良泰は良いよなぁ!どうせ玲衣さんとずっと居るんだろ!」
あっ、なんか流れ弾喰らった。流れ弾って言っても小さい子とかがよく使うキューバンの弾だけど。
前半の言葉はともかく後半の言葉にはトゲは無い。
「確かに玲衣と居るのは幸運だと思うし感謝しているよ。結構疲れるけど」
「惚気んな」「爆発しろ」「○○○○」
なんか一人規制入ってたな。じゃれあいだから気にして無いけど。
「雪蔵さん、ちょっと良いですか?」
「え?」
雑談に花を咲かせていると毎日のように聞くやや歳をとった女性の声が聞こえる。
声の向きを見ると担任の先生が手招きしていた。
「行ってらっしゃい」
3人はニヤつきながら手を振る。仕方なく輪を抜けて歩き出した。
先生に呼ばれるのって嫌だよな。今の俺の場合はめちゃくちゃ心当たりあるし。
「雪蔵さん、心当たりはあるよね」
「…点数の件ですか?」
「そうです」
やっぱり。補習はやだ、補習はやだ、補習はやだ。
「それで今日の終業式の後の放課後に先生の所へ行くように」
「…はい」
『であるから〜〜〜なので』
マイクを通して響く校長先生の話が右から左に流れる。
冬の体育館は寒い為、ストーブがガンガン焚かれている。しかし厳しい冬の寒さと体育館の広さを完全に温めることは不可能であり、寒さを感じていた。
念仏のような一定のリズムで意味が分からない言葉を流されて眠たくならないわけが無い。瞳が理性に抗えずゆっくり閉じていく。
気が付いたら体の横に冷たい感触がある。体育座りのまま横たわっていたようだ。
目を開ければ少し睨んだ担任の顔が入ってくる。
結構やらかしちゃった?なんか身体痛くて冷たいし。




