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名探偵の憂鬱 2
とりあえず店の奥の壁にドラゴンスレイヤーで海空を麻袋ごと打ち付けておいて、リックはまた店先のカウンターに顎を乗せる。
夕方、日が陰ってきた頃、フィオナが鼻歌を歌いながらやって来た。
「おっはよーん♪」
「クッソおせーんだよ!!
何時だと思ってやがんだ!!」
「テヘペロ〜…、なにあれ?」
フィオナは店の奥の壁に打ち付けられている大きな麻袋を指差した。
「あぁ、ゴミだ」
「あぁ、ゴミ坊主ね」
『拙僧はゴミではござらぬ!』
袋の中から海空が喚く。
しかし女子二人には聞こえないらしい。
「ところでさぁ、ソフィアさんから聞いたんだけど、最近人が焼き殺された事件があったって」
「え?
このゴミじゃなくて?」
「違う違う、そんなゴミはそのまま焼却処分で良かったと思うけど、これがさぁ、ギルドにも調査依頼が回ってきてて、捜査員を募集してるんだって」
「へぇ~、捜査員?
あたしは頭使うのは無理だよ」
リックは自分の頭をペシペシ叩き、笑った。
彼女は根っからの戦士である。
頭を使う仕事は向かないと自分で思っている。




