表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
YOROZUYA!カルサンド  作者: まつもっさん
YOROZUYA、名探偵コーナー
40/43

名探偵の憂鬱 1

 ある晴れた午後。

今日もリックは、店舗兼自宅であるカルサンドのカウンターに顎を乗せ、日がな一日ぼんやり過ごしている。


 先日の迷宮探索はものすごい不発に終わり、ギルドのソフィアに鼻で笑われ、報酬は銅貨一枚だけペッと投げられただけだった。

床に転がった銅貨の「チャリーン」が、ギルド事務所のホールに響いた。

金はあるから生活に困ることはないが、周りでヒソヒソ話されるのは若干辛い。


「エロ本だけってさぁ…。

 せめて石炭でも採掘してくりゃ良かったのに」


 ソフィアが低い声でブツブツカウンターの奥で言っているのが痛かった。

ちなみにくだんの遺跡で石炭が出た実績はない。

噂さえない。


 そんな先日の記憶もありつつ、店先でうたた寝をしていると、通りの先で悲鳴が聞こえた。


「キャァアァ!!」


 何事かと思ってカウンターから乗り出して見てみると、


「大変だ、人が燃えてる!!」


という騒ぎだ。

昼間から町中で物騒なことだ、と思いながら、とりあえずリックはカウンターをひょいと飛び越え、騒ぎの方向に走った。


 海空が燃えていた。

ヴァンパイアだから、日差しにやられて燃えたのだ。


「あー、皆さんすいません、こいつバカだから、バカが移るから触らないでねー」


「あぁあぁぐるじぃいぃ」


「黙れバカ、てめぇはもう死んでるんだから今さら苦しむな」


 リックは焼けただれる海空のハゲ頭をしばいた。

海空は黙った。

リックは道端に落ちていた大きな麻袋に海空をねじ込み、くすぶる麻袋を担いで店まで戻った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ