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ペヌペッチョ 4
リックは驚いた。
エンチャントすなわち魔法によって強化された装備品らしい。
「でもペヌペッチョ、あたしお金、ないんだ……」
リックは悲しそうに言った。
まだ駆け出しの冒険者である彼女に、そんな高級品を買う金はないのだ。
「いらん。
次は鎧代わりだ」
そう言ってペヌペッチョが出したのは、麻布でできたジャケットのような物だった。
海の絵に魚という妙な図柄で、東方の文字で何かでかでかと書いてある。
だがリックにはその文字の意味がわからない。
「本来は男向けでな、前がはだけるから、さらしでも巻いて、その上から羽織るんだ。
これもしっかりエンチャントしてある。
鋼の鎧よりしっかりした代物だ」
リックは嬉しくて涙が出そうだった。
どうしてこの達人戦士は、自分のようなひよっこに、これほど手厚くしてくれるのか。
「次は盾だが、いいか、盾は使い方によっちゃ武器にもなる。
これは両手持ちができる、お前さんに向いた盾だろう」
それは芦か何かを編んで作った盾だった。
上が丸く囲むように歪曲していて、下は開いた、一般的な大型の盾のような形だ。




