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ペヌペッチョ 1
今から八年前。
リックがまだフィオナや海空と出会う前。
よろず屋カルサンドをオープンして間もない頃だった。
当時のリックはまだまだ駆け出し。
人間で言うなら十五歳前後である。
野蛮ではあったが、元気な少女の域を出ない程度だった。
先日初めて訪れた冒険者ギルド。
その受付にいたのは、こちらもまだひよっこ感満載のエルフの女性だった。
「こんにちは、あなた、初めて?」
「ん、ああ、そうだけど」
受付のエルフは、ソフィアと言った。
美人で面倒見がよく、とは言えまだ新米の職員だった。
互いに駆け出しでもあり、何よりも気が合った。
「まずは訓練をある程度積んで、それから簡単な依頼をこなしてもらうのが、よくあるパターンよ。
訓練場に行けば、相手してくれる人もいるんじゃないかしら」
というソフィアの勧めで、リックはその足で町外れの訓練場へ向かった。
訓練場は、あばら屋がいくつかあり、他は柵に囲まれたグラウンドだけの簡素なものだ。
この日は随分空いていたが、ひとりのドワーフの戦士らしい男が、隅のベンチで暇そうに寝そべっていた。




