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アキヒトバトルアドベンジャーズ  作者: モフきのこ
第1章 『出会いと別れの一年間』

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129/303

EX.120 「戦線境地①」

ディザスターの三叉槍は腹と背を貫いていた。

故に前からも後ろからも血がドクドクと彼の服を赤く染めている。


「くあ!!ハァ······ハァ······ディザスター······。この······若造がァ!!」


ティーチは体の重心を後ろに向ける事で返しのない三叉槍から抜け出す事に成功した。

そしてその際——————、


「左手で······触ったぞ······!!」


ティーチは先程まで意気揚々と振り上げていたオノを左手で振り投げる。

近距離で放たれたがディザスターの強化されたスピードの方が勝り避けられる。


「どういうつもりだ貴様ァ!!」


「先に裏切ったのはお前だティーチ。——————この船が島の上空を覆った時は生きた心地がしなかった。——————だが島のシャボンを割るってのはいい考えだ······魚人島もついでに崩れるが【魚人街】がある。お前が今ここで死ねば『能力』の効果は消え······!!船は再び魚人島へと真っ逆さまに突っ込み、全てを破壊する!!」


「··················」


【ノア】は現在テティスが地上に向けて急速に泳ぎ抜いている為、ちょうど直下の際——————真下にある。


「今は何よりこのままじゃ手に負えねぇ『セブンウォーリアーズ』に全滅して貰う事が優先!!部下も何万人も死ぬが、奴隷なら後からいくらでも増やせる!!」


「みんな死ぬか——————それもいいがまず······」


ティーチはサンダルのつま先からシュコンと隠しナイフを抜き出し。穿つ。


「お前が死ねい!!」


だがしかしその蹴りも見破られ逆にその足を噛み付かれる。

そしてそのままディザスターの反対側にひっくり返され、タイミングを決めていたハズの自分のオノで——————


「バガャ野郎よせ!!」


力無く【ノア】の客場に落下する。


「シャハハハハハ!!······さて、船が落下する前に······テティスも殺しておこう」


          —————————


「ティーチがやられた!!あいつらの関係がどうなってんだ!?」


「来るぞディザスターが!!」


「邪魔だ貴様らくたばり損ないがァ〜〜!!」


回転斧に己を見立て背中に取り付けた刃でチョウボシとリュウボシを切り飛ばす。


「お兄様方ぁ〜〜!!」


「隠し絵の塔に入ってもねぇお前の抹殺など他愛ない!!」


「テティス逃げろぉ!!全速力で!!」


「世界最速人魚族の遊泳速度も今のおれには通用しねぇっ!!」


「お兄様ぁ〜〜〜!!」


ついに追いつかれ巨大な手で掴まれるテティス。

だがすんでの所で彼らの目の先まで追いついたアキヒトがウバボシの背の上て能力『矢手(アーチャー)』で生成した弓で『(レインボー)』で造った【概念に干渉されない矢】を引く。


「合技【レインボー·ショット】!!」


虹の矢の先端に取り付けた『(ボルト)』の電撃。故に3つの能力の合計技を一直線——————平行に放たれて直撃させる。

そのスタンガン程度の威力を持った力で怯んだ瞬間、テティスが抜け出してこちらに詰め寄る。


「アキヒト様!ウバボシお兄様〜〜っ!!」


「すまない。少々準備で遅くなった」


「あ······兄上······!!」

「アキヒト!!」


「ここは深海だご下等種族!お前に勝ち目はねェ!!テティスも!!魚人島もテメェの仲間達も!!お前ごときにゃ何も守れねぇんだよ!!」


『なって······世界一の······ヒーローに······」


「いいや······全部守る!!その為に強くなったんだ!!」


               @@@@@


『【マンハッタン大広場】——————戦場——————』


「てきはろこら〜〜〜〜!!」


戦意が戻ったフジワラがE(エネルギー)·A(アステロイド)を摂取し【強化】され【狂化】された力でディザスターが連れてきた海獣の中でも特大サイズのクラーケンを殴り飛ばした。


「こ······こいつだフジワラ〜〜〜!!」


「む?」


「よしきた〜〜〜〜!!」


「リュウギョウさん危ない!!」


何十倍以上のサイズ差、そして高さから放たれる拳。

しかしリュウギョウはフジワラの拳を回し蹴りで圧倒した。


「え〜〜〜〜!?なぜあの体格差で弾きとばせるーーー!!」

「リュウギョウ恐エエエエエエエ!!」


「きゃ」


「カレンさぁ〜〜〜ん!!カレンさんが風圧を受けちまった!!アキヒトに殺される!!立てゴラァ!!」 


ハルトの蹴りで頭が浮き出してフジワラは無理矢理起き上がらせられる。


「今度は誰らーーー!!イデ〜〜〜!!」


「アイツの蹴りも効いてるぞ〜〜〜!?」

「海山の様な怪物に······!!どんな脚力だあの男!!」


「ウチの魔術師に掠り傷でもついたらどう落とし前つけるつもりだぁ!!こちとら女性陣には極力怪我させねぇ暗黙の了解があるんだぞ!!」


「相手になろう大入道!!」

「命をもって詫びろ!!デカブツ!!」


「「何だコイツら〜〜!!」」


              —————————


「やめて下さいーーー!!」

「ギャーーー!!」

「助けてーーー!!」


「え?」


吉田優希の眼前に広がるのはサンゴの柱に始まり、周りの味方であるハズの魚人も斬り飛ばしていた男一人。


「何か様子がおかしいぞ!?」

「いつもの酔い方じゃねェ!!」

「何倍も強くなってる!!」


「【八本松リャッション】!!」


「グワー!!鉄でも防げねぇ!!」


ヒョウゾウが蛸足一本ずつに一本刀をもって八刀流。その剣技で向けられる流刀は避けられるのには至難の技。受けるのも至難の技だ。

さらに凶悪さを証拠づけるようにその見た目はディザスターと同じように白髪になっていた。


「さっきまでケガもしてねぇのにのたうち回ってたんだ」

「まさか······それディザスターさんの【覚醒】の時と一緒じゃ······」

「そういや酒のつまみにE·Aポリポリ食ってた」

「それが原因だァ!!」

「ヒョウゾウさんまで怪物になっちまったァ〜〜!!」


「力が······溢れ出てくる······人を斬りてぇ······」


「みんな逃げろぉ!!防ぐ術はねぇぞ〜〜!!」


狂乱化したヒョウゾウの矛先は吉田。しかしゴライアスの向ける拳は全く逆の方で——————、


「【時雨流·巻き上げ雨】」


その時現れたのは【水】について魚人と同じ一目持っているユウスケが間に入り受け止める。

八本を一本の刀で技を使い受け止める。


「止まったァ!!」


「ユウスケ」

「悪ィな、貰うぞコイツ。修行の成果の肩慣らしにゃなるかもしんねぇからな」


              —————————


「何やってるこの女!!」


風圧に吹き飛ばされたもののカレンはすぐさま起き上がり、速効魔法の【キラメラ】を100個を瞬時で用意する。


「ハデな魔法も好きなんだけど、私はコレを一番鍛えてるからね——————【ブラッドライド·アルペン】!!」


地面と平行させた花火のように広げ爆発させる。


「ギャアアアアアア!!」


「おのれあの女か!!イカロス!!」

「ムッピ!?」


「あの金髪の男······あの女が傷つく事に過剰に反応きていた!!あの女おそらくパーティの弱点だ」


「あれっ!?足が動かない!!」


保護色で地面と同化したセカに掴まった事をカレンは気づかない。


「くらえスルメイカの槍!!お前はスルメになるのダッピ!!」


「ちょっと待って!!何で足が動かないの!?誰か〜〜!!」


「ん!?カレンどうしたァァアアアア!!」


「私の目の前に敵いたでしょ!!」


山本は考えもなしに入り込みイカロスの槍突き刺される。


「ピ!味方か!!え〜〜い貴様も干からびてスルメになれッピ!!」


しかしどれだけグイグイ押しても山本の体の水分は抜けていけない。


「悪い······。筋肉で挟んじまっちゃってる」


「何ぃ〜〜〜〜〜〜!!」


押してはだめだったのに引くとスポっと抜ける。どちらかと言うと筋繊維で挟まれたという感じだったのだろう。


「ん?拳を握りしめて?少し引いて······」


「くらえ!!」


「ゲソ〜〜〜!!」


「——————ほう、お前は幹部だな?少しはホネがあるんだろうな?」


「イカでも魚人!!骨ならあるッピ!!」


「軟骨か?」


「あっヤバ!【キラメラ】が爆発して——————」


「ムギィイイイイイ!!」


「えーーー!誰なのアナタ!!はっ!!もしかして動けなかったのはコイツのせいだったの!!」


「どうだ貴様!!」


「え?」


「我がヘッドバットからのフルカウンターの威力は!!これが貴様の技の力だ!!」


「技食らったと認めない気だァ〜〜〜〜!!」


「突然燃やしちゃってすいません」

「それ言うなお前〜〜!!」


「【頭突き(ヘッドバット)全反射(フルカウンター)】」

「技名つけたァ〜〜〜!!」


              ————————————


「うわーー!!」

「ちょっとダルマさーーん!」

「あんまり地中を空洞にしないでくれー!!」


空洞のスペースにズポズポと嵌っていって、その地面内部では網の目のように広げられ穴だらけの光景。


「どこへ行ったドリル野郎め!!シャッシャッおれが地中で負けるか!!」


「························」


地下、ダルマと共に穴を掘っているのはモフ。その地上にいるのは岡田。


「ん?【セブンウォーリアーズ】の一人。バカめ無防備だズン!!」


「モフ!!こっちへ出て来い!!」


「了解!飛び出します!!」


「潰れてなくなれズン!!」


「敵の反応!!岡田さんしゃがんでください〜〜!!」


「!?」


「アニマルドリル攻方【グランブレル】!!」


ボコン!と地面から飛びだし岡田かしゃがんだ事を確認し、ドリルを機械の拳に変型してドズンに殴りつける。

そして岡田は危険な改造手榴弾をモフが出てきた穴に放り投げる。

1秒も経たずに爆発して内部にいたダルマが黒焦げになって吹き飛ぶ。


「はっはっは!!俺はかぐやさんにハンドガンやライフル以外の武器の使い方を学んだからな!!知識の勝利だ!!」


「テメェかァ!!」


「おのれチビ生物!!」


「その腕食いちぎってやる!!」

「よーし援護してくれモフ!!·········。おい!援護············モフ?」


「絶望的な!!パワーを見せてやるドズン!!」

「パワーならとっておきがありますよ!!」

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