EX.105 「味の無い狂気」
『龍宮城の下——————【連絡廊】』
もちろん空中を飛べない彼らは必然的にその手段を手にしている。
兵士達が持っているのは手のひらに収まる程の大きさのサンゴ——————『バブリーサンゴ』だ。
そのサンゴの柔らかいボタンのような所を押すと、メガロやテティスなど人魚達が身につけていたバブルが放射され、それをクッションにして空中に留まる。
「何という事態に······!!国王一人城に残すとは、何たる失態だ!!」
「嘆くな、これは王のご命令だ!!」
「通信手段が必要だ!!一刻も早くウバボシ王子らと連絡を取り、戦力を整え龍宮城へ戻るのだ!!」
「はっ!一番近い街はギョバリーヒルズです」
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『魚人島一等地【ギョバリーヒルズ】』
そこは今までのような優雅な都市だけではなく、建物の崩壊音と人々の叫び声が街中に響き渡っていた。
「言うとおりにしろっシ!!」
「キャーーーー!!」
ステロイド·ロッヒがギョバリーヒルズのど真ん中で武器を持ち、とある写真を地面に放り投げた。
「やめたまえキミ達っ!!魚人街の連中だな!?」
「なぜこんな事を!?」
「黙れッシ!この国はディザスター船長のものになるのだっシ!!」
『魚人島北東——————【雲雀雫の丘】』
「早く踏め!!」
「やめろ!!無理だ、おれには踏めねぇ······!!この人の顔は!!」
「その顔を踏めねぇ奴は人間と仲良くしてぇんだ!!キャッキャッ!!オレたちの敵だぁ!!」
『魚人島南東——————【魚民会館前】』
「簡単だろう。その"踏み絵„を踏むか、この島を出るかだ······さっさとやれ······」
「どっちもいやなら斬っていいと言われている」
「そんな······!!」
『魚人島東——————【マーリンショッピングモール】』
「国から出てけだと!?ここ以外光のある海底はないし······」
「人間達の世界じゃとても暮らせねぇ!!」
「——————見ろ······人間を凶暴な生き物だと分かっている証拠だ!!」
「!!」
「人間と魚人が手を取り合う事など幻想にすぎない!大人しくレオナルドおうにひざまつけ!!人間共を支配し、歴史を変えるのだ!!」
『魚人島北——————【水車の町】』
「邪魔をするな!ドス〜〜ん!!」
「む!」
「!!?」
魚人街の魚人たちがとある行動を強制させる中、唯一間に合った町でウバボシはドスンを殴り飛ばした。
「ウバボシ様ぁ〜〜〜〜!!」「王子〜〜!」
「············!!ぐ······」
「ドスンさん!!」「ヌゥ」
「これは一体どういうつもりだお前達······!!」
ウバボシは魚人島の住民に、何を踏ませていた事に激昂した。
「——————この国の民達に······!亡き母上の写真を踏ませるとは!!」
『魚人島南東——————【サンゴが丘】』
「エドワード·ティーチも取り逃がし」
「テティス姫もまた······目の前で"セブンウォーリアーズ„の奴らに連れ去られた······!!」
「姫はしかし『夕食までに帰る』と」
「言わされてるに決まってるだろ!」
「このまま姫様が地上に連れ去られでもしたら······」
「おーーーい!色んな町で今、魚人街の奴らが暴れているらしい!!」
「龍宮城はどうなった!?この島で何が起きてるんだ!!」
次話12月25日特別編




