[おまけTIPS]閑話休題〜買い物編〜
[服と夏の雲は高すぎる]
2014.5.19 14:21 ディスカウントストア・トレイル姫ノ舞店
side:白波 月夏
「見て!これどうかな?」
先ほどからあれこれ色々試着してる鴉那をよそに、付き添い人こと俺は静かに激しく葛藤し、嫌な汗をかきかけていた。
自分の服の感覚で1諭吉と少々ほどはあったので大丈夫と慢心していたが、意外と女性ものの服というものは値段が高い。
更衣室に引っ込んだ隙に少し空を仰ぐ、天井の蛍光灯はYOU買えよと責め立ててるように目に眩しかった。
「……手がないことはないんだが」
そう、ATMだ。給料日はもう少し先だが、昌樹に多少貸しがあるのでそれを催促したら乗り切れるだろう、多分。最悪店長に前払いを泣きつけばいいか。
問題は、ここに鴉那を1人残すことへの不安。
どうにも彼女は不安症というか、何故かやけに自己肯定感が低い節がある。
更衣室から飛び出すことはないだろうが、手持ち不足気味なのがバレたりしたら変なところで気を使う可能性が高い。
なんとなくそれは嫌だなと思い、チャンスを窺ってはいるのだが……
「ちょっとお手洗いに行ってくる」
「あ、私も行きたいから一緒に行こ!」
先ほど見事に躱されたことを思い返す。
ついでに言えばそれで注目が集まった上、格好は無理やり貸した自分の服。
明らかにサイズの合ってない服装なので若干白い目で見られていて色んな意味で辛い。
誰かが舌打ちしたのが聞こえたが知り合いでないことだけを願う。
「ね、月夏」
突然のことでちょっとビクっとなった、いやなってないが。なってないぞ。
「お、おう、どうした?」
「これどうかな?」
更衣室から出てきたお嬢様はなかなか攻めたファッションだった。
服の丈は短く、ヘソだしルックでスカートはスリット入り。
インナーがあるとは言っても少し目のやり場に困る。こちとら健全な男子大学生ぞ。
だがそれをストレートに言うのは無粋オブ無粋。
なんとか婉曲スライダーで三振を取りたい。
「あー……なかなか個性的だな。どうしてそれにしようと?」
それとなく回避策を探る。
動け俺の灰色の脳細胞!
「えっとね、その……月夏の隣にいるのならどうかなって思って」
「あー……そ、そうか……」
少し顔を赤らめながらそう言われたらなんとなく断りにくい。
「あとね、これ2枚セットで安くなってて……ダメ、かな……」
そこに提示されてたのは、2枚で1980と3980の文字。
金額的にもインナー込みでもギリATMに行かず済む額面……
「わかった」
俺が折れた。
パッと笑顔になる鴉那。
「それにね、これ動きやすいから!」
嬉しそうにはしゃぐ鴉那の裏で一つの決意をする。
金に屈する人間にならないよう、もう少し頑張ろう……
ちなみにし〇むらやトラ〇イアルは服関係だとありがたいですよね。
まぁトラ〇アル100キロとかのレベルで離れてるからそのためだけには流石にいけませんけど!!!!
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