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ルミナ☆オーバードライブ  作者: コルミ
第8話 人形の暗躍(ルミナ☆レーザー)
43/67

ep.43 ルミナ☆レーザー

(おーが! その下! 建物の間にいる!)

(おう!)


 ザッ!と建物の縁に立ち、下を覗き込む。そこにはキョロキョロと周りを確認するラベスの姿があった。


(人影無し! 路地の奥! 人型ラベス一匹! このまま処理できればすごく平和的よ! おーが頑張って!)

(任せろ! 昨日覚えた新技でハチの巣だぜ!)


 ヒロ男はそう言うとラベスに人差し指を向けた。そして指先にシュパァァァと魔力が収束していく。


「ルミナ☆レーザー!!!」


 ピュンッ!と指先から細い光線が発射される。


ズビッ! ボンッ!

「ぐぎゃ!?」


 光線はラベスの体を貫通し地面で小さな爆発を起こす。


「ルミナ☆レーザー! ルミナ☆レーザー! ルミナ☆レーザー! ルミナ☆レーザー! ルミナ☆レーザー!」


 ピュンピュンと次々に光線を発射するヒロ男。ラベスに風穴を量産していく。


「があああ!!!」


 しかしラベスは風穴内で触手を蠢かせ、すぐさま風穴を塞いでいく。そして建物の上に立つヒロ男を睨んで咆哮を上げる。


(うまく核を打ち抜ければ楽なんだけど…! 体内で器用に核を移動させて躱してるわね、猪口才《ちょこざい》な…!)


 ラベスの核の位置を感知できるティオリアだが、ラベスは核を移動できるためヒロ男に場所を伝えてもあまり意味が無い。ティオリアは思考を走らせ、なんとか今のヒロ男の手札で安全に、かつ周囲への被害を最小限にラベスを倒す方法を考える。


(面倒くせぇ! ルミナ☆バスター(・・・・・・・・)で消し炭に――)

(やめなさいバカ!!! "あれ"の百分の一くらいの威力でいいのよ!!!)


 超絶過剰火力で燃費最悪の超必殺技を使おうとするヒロ男に突っ込みを入れて制止させる。

 するとラベスがグ…としゃがみ込み、ドンッ!と跳躍。ヒロ男の目の前を通り過ぎ、上空で折り返すとヒロ男目懸けて落下してくる。


「く…っ!!!」


 すぐさまバックステップし、ラベスののし掛かりを回避する。ラベスは両手両足でドガンッ!と建物へ着地しヒロ男を睨みつける。

 そしてラベスの手足に力が入り、今まさに駆け出そうとした瞬間、横から四本の光線が飛んで来て、ラベスの四肢を全てボガンッ!と弾け飛ばし、ラベスを這い蹲《つくば》らせる。


「ノワール! 押さえ付けて!」

「おうよ!」


 光線の飛んで来た方から変身した琴乃と、大きくなって黒ライオン化したノワールが割って入る。ノワールはそのまま転がっているラベスの上に乗り、全力で体重を掛け押さえ付ける。


「ティアちゃん(・・・・・・)止《とど》め!!!」

「え? あ、あぁ!」


 ヒロ男は一瞬自分に声を掛けられたとわからなかったが、すぐに理解し攻撃準備に入る。


「ルううミいいナああああ☆!!!」


 ヒロ男が詠唱を開始すると周囲に光の粒子が現れ、残光を残しながら急速に渦を巻きヒロ男に集中していく。光の粒子の輝きがどんどん増していく。


「ストラあああああああああああイク!!!!!」


 ドオオン!とラベスに向かって射出されるヒロ男。ノワールがそれを確認しすぐに離脱。ヒロ男は右足をラベスに向け一直線に伸ばし、閃光となってラベスを突き破る。

 ズザアアアアア!と格好良く着地し、バッとすぐに立ち上がりポーズを決める。その背中の向こうでは体に大穴を開けられたラベスに急激に光が集まり、ドカアアアアン!と爆発四散した。

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