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084⚫️帝王日記 その4
今日、ついに火を得た!
たかが火の分際で、余をここまで手こずらせるとは、何たることだ。
掌に固い膨らみがいくつもでき、痛みが走る。
忌々しい!だが、炎は確かに余と共にある!
丘に登る途中で木の枝を見つける。
これはよい。持ち帰り、石で削り、棒を作り始めた。
剣ではないが、ロイを見つければ、我が一撃をくらわしてやるのだ。
腕が鳴るのう!
魚を捕まえたぞ!余にできぬことはないのだ!
臣下に見せつけてやりたいところだ。
石を並べて火を囲う。細い枝を突き刺し、魚を炙る。
よい匂いではないか!脂が垂れて炎があがる!
驚いたぞ!火とは、かくも気まぐれなものか!この無礼者め!
食してみると、美味い!
生まれてこの方、どの料理より美味い!
余にこのような才能があったとはな。
帝王は万能である!
手ごろな丸石に、余は目と鼻を描いた。
名をファウストとする。余の第1家臣である。
ファウストよ、語れ。余の孤独を癒す言葉を持っておろう。
余には貴様の言うことが聞こえる。
そうだ、そのように畏まればよいのだ。
苦しゅうない、何か話せ。
お前はどうやって、この島に来たのだ?
そうか、遠き世界より運ばれたのだな。
ほっ、ほぉー!なかなか良いではないか。




